@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067290, author = {中川, 秀彦 and 伊古田, 暢夫 and 小澤, 俊彦 and 古武, 弥成 and 中川 秀彦 and 伊古田 暢夫 and 小澤 俊彦}, month = {May}, note = {【目的】一酸化窒素(NO)は内在性フリーラジカル分子で、いくつかの生体応答に重要な役割を担っている。種々のストレス刺激により一酸化窒素合成酵素が誘導されてNO産生を増大させ炎症などの生体防御の応答反応に関与することが知られているが、過剰なNO産生は防御するべきホスト側の細胞をも傷害してしまうと考えられている。放射線照射はがん治療の有効な方法の一つで、エックス線、ガンマ線が実用化されているほか、炭素原子核を加速して用いる重粒子線照射も現在臨床試行が行われている。放射線照射は生体に対してストレス刺激となり様々な生体応答を引き起こすことが知られているが、このうち細胞傷害性の活性酸素・フリーラジカルを産生誘導する作用ががん治療効果に重要な役割を果たしていると考えられている。そこで、エックス線および重粒子線照射によるストレス刺激に対して一酸化窒素が生体内に誘導されるかについて検討した。 【方法】エックス線あるいは重粒子線(炭素原子核線)をマウスに全身照射したのち経時的にNO用スピン捕捉剤Fe-MGDを投与し、その後肝臓を摘出してNO-Fe-MGDとして捕捉されたNO量を、Xバンド電子スピン共鳴装置(ESR)を用いて測定した。 【結果】エックス線・重粒子線ともに照射3時間後に極大となる一過性のNO産生増大を引き起こした。リポポリカッサライド投与の場合にくらべNOの産生増大が早い傾向が見られた。産生増大作用は50Gy以下では高い照射線量依存性を有していた。この作用は一酸化窒素合成阻害剤L-NMMAを照射後に投与することで完全に抑制された。 【総括】放射線照射が生体に対してストレス刺激として働き、一酸化窒素合成酵素が誘導されNO産生が増大したと考えられた。, 第2回日本NO学会学術集会}, title = {放射線照射の生体内一酸化窒素産生誘導効果}, year = {2002} }