@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067179, author = {石原, 弘 and 田中, 泉 and 古瀬, 雅子 and 石原 弘 and 田中 泉 and 古瀬 雅子}, month = {Dec}, note = {レトロトランスポゾンintracisternal A-particle (IAP) DNA elementはマウスゲノムに数千コピー散在する内在性レトロウイルスである。IAP転写物が逆転写されてゲノムに組み込まれることで、IAPコピー数を増加すると同時にゲノム構造異常を引き起こす。C3Hマウス等の造血系細胞ではIAP-RNA発現レベルが高く、その骨髄性白血病細胞ではIAP媒介ゲノム異常が頻発することから、IAPの発現が体細胞ゲノム不安定性に寄与することが示唆されている。IAPのマウス系統・組織特異性ならびに発現レベルはIAP DNA element上流のlong-terminal repeat(LTR)により調節を受けるが、ゲノム内のIAP-LTRには様々な塩基配列上の相違がある。我々はLTR配列多様性と機能の関連を明らかにするために、その塩基配列多様性を解析するとともに分類を行った。  我々はデータベース、正常C3HマウスゲノムおよびC3Hマウス由来腫瘍ゲノム内に多数散在するIAP-LTRのプロモーター周辺の塩基配列多様性から8種類のサブタイプに分類し、サブタイプ特異RT-PCRにより発現のマウス系統・組織差を分析した。その結果、マウス正常組織ではIAP発現量の多少にかかわらず、H型LTR-IAPが発現していた。白血病細胞の場合、全ての系列でH型IAPの発現が亢進していた。一部の白血病細胞では腫瘍化後の形質として非H型IAPの発現が亢進していたが、当該腫瘍細胞のゲノム異常にはH型IAPのみが寄与しており、IAP媒介ゲノム異常が腫瘍化前の段階で発生することを示唆していた。このことは、腫瘍発生過程の骨髄細胞内における発現制御機構の変動およびゲノム異常蓄積をH型LTRが反映することを示している。, 第24回日本分子生物学会年会}, title = {マウス腫瘍細胞のゲノム異常化過程に寄与するレトロトランスポゾン-IAPの発現制御構造の特徴}, year = {2001} }