@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067105, author = {藤井, 健太郎 and 横谷, 明徳 and M.A.Hervé, du Penhoat(ピエールマリーキュリー大) and M.F.Politis(エソンヌ大) and 藤井 健太郎 and 横谷 明徳}, month = {Jan}, note = {放射線によってDNAに直接エネルギーが付与される直接効果によって、DNA主鎖分子であるデオキシリボース部位が分解を起こし、鎖切断を誘発することが明らかになっている。本研究では、その鎖切断の誘発に対してDNAを取り囲む水和水分子が果たす役割を明らかにするため、水和したデオキシリボースの薄膜に対して軟X線照射を行い、照射前後のXANESスペクトルの変化から照射中に起こる分解初期過程を推察した。軟X線を用いた実験は、SPring-8軟X線ビームラインBL23SUにおいて行った。乾燥試料で見られたスペクトルの変化が水和試料では抑制されることが明らかになった。以前に行った脱離イオンの質量分析や時間発展DFT -MDシミュレーションの結果では、K殻電子のイオン化直後の10 fsという非常に早い時間に、デオキシリボースから水和水分子へプロトン移動が起こることが明らかになっており、この過程がデオキシリボース分子自身の分解を抑える効果を持つと推察される。これらのことからデオキシリボースを取り囲む水和水分子は、デオキシリボースの分解を抑制する化学回復過程に関わっていることが示唆される。, 第32回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム}, title = {XANESスペクトルによる放射線DNA鎖切断の観測}, year = {2019} }