@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067069, author = {宮川, 尚久 and 一戸, 紀孝 and 鈴木, 航 and 宮川 尚久}, month = {Mar}, note = {我々は質感視知覚の神経回路基盤を解明することを目指し、物体視経路の一部である上側頭溝部位をターゲットとして研究を行ってきた。小型霊長類マーモセットの上側頭溝の底部腹側領域(FSTv)に光沢選択的な神経細胞集団が存在し(Miyakawa et al, 2017)、その領域へ投射するMT crescent (MTc)領野での光沢応答はFSTvと比較して低次元画像特徴量成分をより多く含む (Miyakawa et al, SfN 2016)ことを示した。一方、光遺伝学的にMTcからFSTvへの経路を抑制してもFSTvの光沢選択性の減弱は限定的であり、また解剖学的にFSTvへ高次腹側視覚領域や前頭葉からのフィードバック型と思われる入力が多く存在することを見出した(Miyakawa et al, in preparation)。これらの結果は、腹側視覚野における光沢感など質感情報は、フィードバックを含む回路に強く依存して形成されている可能性を示唆している。 腹側視覚野における質感情報表現形成におけるフィードバック入力の役割を詳しく調べるためには麻酔による前頭葉をはじめとする高次脳領域への影響は無視できない。そこで、覚醒下における腹側視覚野からの神経細胞の活動計測と回路選択的な神経操作が可能なマカクザルでの実験系を立ち上げた。3頭のマカクザルで、広範囲の腹側視覚野にフィードバック入力を送ることが知られている扁桃体に興奮性DREADDを神経細胞特異的に発現させるウイルスベクターを注入した。DREADDの発現部位はPETイメージングを用いて非侵襲に画像化でき、注入部位である扁桃体および投射先の軸索終末での発現を複数の腹側視覚野で確認できた。またDREADD活性化薬剤を投与により偏桃体及び投射先部位での神経活動が賦活化されることを確認した。現在これらの神経活動を刺入型多点電極でさらに確認する実験を進めているので、その進捗について発表する。今後は扁桃体の神経活動を操作して腹側視覚野から神経活動記録を行い、扁桃体からのフィードバック入力が腹側視覚野における質感情報の神経表現に寄与する役割について精査する。, 第5回 多元質感知 領域班会議}, title = {マーモセット大脳視覚皮質における光沢情報の処理過程}, year = {2018} }