@misc{oai:repo.qst.go.jp:00067005, author = {玉田, 太郎 and 玉田 太郎}, month = {Nov}, note = {X線回折が原子核を取り巻く電子からの回折現象であるのに対し、中性子回折は原子核そのものから生じる回折現象である。したがって、同じ原子を観測してもその位置や見え方に特徴的な差が生じる。水素原子の中性子散乱長は炭素や酸素原子などと同程度であるため、X線結晶構造解析では1Å以上の高分解能でなければ決定が難しい水素原子の位置を、中性子結晶構造解析では通常の分解能(2Å程度)で容易に決定できる。また、この2つの方法で観測される水素原子の位置には違いがあり、たとえばC-H結合においては通常0.1Å強の差がみられる。特に、特殊な環境に存在する酵素の触媒基の電子状態と原子核の位置にどのような違いがあるのかは大変興味深い。このように中性子とX線の特徴的な違いをうまく利用した構造解析を行えば、タンパク質が関与するさまざまな生命反応をより深く理解することが可能になると思われる。我々はこれらの量子ビーム(中性子とX線)の相補的な性質を利用して、医学生物学的に重要なタンパク質の立体構造解析を進めている。本発表では、これまでに我々が中性子結晶構造解析に取り組んできた事例について、JRR-3で回折データ収集したエラスターゼ/阻害剤複合体、およびJ-PARC/MLFで回折データ収集した2種類の電子伝達タンパク質の結果を報告する。, 第3回次世代生物研究会}, title = {複数の量子ビームを相補的に用いたタンパク質の構造研究}, year = {2018} }