@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066951, author = {辻, 厚至 and 辻 厚至}, month = {Oct}, note = {膵癌は難治性癌のひとつで,予後が非常に悪く,5年生存率は8%程度である。多くの治療法が試されてきたが,生存率の延長はほとんど見られていない。しかし,最近開発された抗癌剤と外科手術により,初期であれば,予後の改善が見られるようになってきた。残念ながら,初期膵癌を発見することは困難であるため,新たな診断法の開発が望まれている。PETは,感度の高い画像診断法であり,超音波内視鏡等の検査の前に膵癌の位置を特定する役割が期待される。しかし,初期膵癌に適したプローブは存在しない。そこで,初期膵癌を標的とした新規PETプローブの開発を行うことにした。一般的なPETプローブの開発では,標的分子を決定し,その分子に結合する化合物を母核にした誘導体を,in vitroアッセイによりPETプローブ候補化合物を探索する。しかし,正常膵臓への集積を認める等,開発はうまくいっていなかった。そこで,メタボローム解析技術を利用したin vivoアッセイを行うことにした。候補化合物を膵癌モデルマウスに投与し,膵癌,膵臓,肝臓の集積を経時的にメタボローム解析で定量したところ,複数の候補化合物を見出した。そのうちの2化合物をPET標識しところ,膵癌への高い集積と膵臓への低い集積を確認し,膵癌を明瞭にイメージングできた。これらPETプローブの取込トランスポーターを決定したところ,どちらも同じトランスポーターであることが明らかとなった。このトランスポーターは,膵癌で発現が亢進していることがマイクロアレイ解析で報告されていたが,タンパク質発現解析の報告はなかった。免疫染色に適した市販の抗体がなかったため,新たに抗体を開発し,膵癌での高発現も確認した。現在,PET臨床研究実施に向けて準備を行っている。, 第12回メタボロームシンポジウム}, title = {メタボローム解析技術を利用した新規膵癌PETプローブの開発研究}, year = {2018} }