@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066872, author = {森田, 明典 and 王, 冰 and 田中, 薫 and 勝部, 孝則 and 村上, 正弘 and Dwi, RAMADHANI and 下川, 卓志 and 根井, 充 and 越智, 進太郎 and 西山, 祐一 and 寺岡, 達朗 and 青木, 伸 and 森田 明典 and 王 冰 and 田中 薫 and 勝部 孝則 and 村上 正弘 and Ramadhani Dwi and 下川 卓志 and 根井 充 and 越智 進太郎}, month = {Jul}, note = {高精度放射線療法の進展は目覚ましく、線量集中性の向上によって高い治療効果が得られるようになった。しかしながら、依然として正常組織障害が処方線量の限界を決めており、放射線応答に関する知見が集積しつつある今こそ、分子標的創薬に基づいた積極的放射線防護の達成が望まれる。我々はp53標的創薬研究を推進し、正常組織を選択的に防護するいくつかの放射線防護剤を発見した。粒子線細胞死については、85 keV/µm以上の高LET放射線ではp53依存性を示さないことが固形腫瘍由来培養細胞を用いて明らかにされているが、骨髄や腸管の放射線高感受性を再現できる適切な培養細胞系はなく、マウス個体の生存率および組織解析が最も適切な防護活性評価方法と考えられた。また、これら高感受性組織の重粒子線障害を効果的に防護する防護剤は報告されていない。  そこで本研究では、骨髄死に有効な「p53阻害剤」としてオルトバナジン酸ナトリウム(バナデート)を、また、腸死に有効な「p53転写調節剤」として5-クロロ-8-キノリノール(5CHQ)を用い、重粒子線に対する細胞死制御剤の有効性を、マウス個体(8週齢雌性ICRマウス)を用いて検討する。防護活性評価として、骨髄死では全身照射後の30日生存率を、腸死では腹部照射後の60日生存率を指標とした。線質については、培養細胞を用いた先行研究でp53依存的な致死作用を示した炭素イオン線(13 keV/µm)と、p53非依存的な致死作用を示した鉄イオン線(189 keV/µm)を用いる予定であり、まず始めに炭素イオン線照射試験を実施した。骨髄死相当線量の全身照射試験では、バナデート投与マウスは、7.0 Gyで92%、7.5 Gyで83%生存し、溶媒投与群(7.0 Gyで8.3%、7.5 Gyで0%生存)と比べて有意な防護効果が認められた。一方、腸死相当線量を腹部照射したマウスでは、何れの照射線量群(12-15 Gy)においてもバナデートの防護効果が認められなかった。これらの結果は、バナデートは、腸死に対しては無効であるものの、骨髄死に対して明確な防護効果を示し、炭素イオン線障害に対するp53制御の有効性が明らかとなった。もう一方の5CHQの活性評価も進行中である。, 日本放射線腫瘍学会生物部会第56回学術大会・第47回放射線による制癌シンポジウム}, title = {細胞死制御剤による重粒子放射線防護効果.}, year = {2018} }