@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066689, author = {野村, 拓司 and 野村 拓司}, month = {Mar}, note = {LaCoO3における Co‐L 吸収端共鳴非弾性 X 線散乱(RIXS)スペクトルの理論計算について報告する。バンド計算の結果から 28 軌道 d-p 模型を作成し、基底状態(あるいは非磁性基底状態であっても、局所的な磁性相関)を知る必要があるため、それを平均場近似の範囲で調べておく。基底状態からの励起過程における電子相関を乱雑位相近似(RPA)で考慮して RIXS スペクトルを計算する。バルクの LaCoO3は非磁性物質であるが、LSAT 基板上に成長させることで結晶格子を 0.5%‐1%程度拡張し磁性秩序を起こせることが知られている。この事実と整合するように、格子定数を 0.5%‐1%拡大した格子構造から出発した場合に磁性的基底状態が発現するべしという条件でクーロン相互作用を決めると U≈2.6eV となる。このクーロン相互作用を用いると、0.5%拡張した場合にはq=[1/4, 1/4, 1/4] pseudo-cubic(R-3c表現ではq=[1/2, 1/2, 1/2])で特徴づけられる電荷秩序と強磁性が発現し、さらに 1%に拡張すると Co サイトの磁気モーメントは伸びるが、単位胞内の2つの Co サイトで磁気モーメントが逆に向くため反強磁性へ向かう計算結果となる。講演では、実験スペクトルと の整合性からも可能なUの大きさに制限がかかることを説明する。また、実験結果と整合する点、しない点について 言及する。, 日本物理学会第73回年次大会}, title = {LaCoO3における磁性相関とL吸収端共鳴非弾性X線散乱の理論}, year = {2018} }