@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066686, author = {南本, 敬史 and 南本 敬史}, month = {Feb}, note = {化学遺伝学的手法の一つ,DREADDs(Designer Receptors Exclusively Activated by Designer Drugs)は,目的の神経細胞に人工受容体を発現させることで,リガンドの末梢投与という比較的簡便な操作でその活動を一定時間制御できる手法であり,大きな脳を有する霊長類への幅広い適用が期待されている.私たちは京大霊長研共同利用のサポートのもと,変異型ムスカリン受容体(hM4Di,hM3Dq)とその選択的リガンドclozapine-n-oxide(CNO)の組み合わせによるDREADDシステムがマカクザルでも機能することを示した(Nagaiら2016).しかし、CNOは脳移行性が極めて低い化合物であり,少なくとも齧歯類においてはCNOの代謝産物であるclozapineが脳に移行しhM4Diを活性化させることが指摘されており(GomezらScience 2017),clozapineによる標的以外の神経系ヘの副作用が懸念されている. 私たちはCNOに替わるDREADDアゴニストとして,clozapine類似化合物の中から脳移行性が高くかつDREADDに親和性の高い「化合物X」(特許出願準備中)を見出した.末梢から投与した化合物Xは体内で代謝をほとんど受けず,CNOの1/100以下の極少量で脳内局所に発現させた興奮性DREADD(hM3Dq)を活性化させた.またXを放射性ラベルした[11C]XはDREADDの脳内発現を画像化するPETリガンドとしても有用で,高感度にhM4Di/hM3Dqの発現を定量するとともに,陽性神経細胞の軸索終末に発現したDREADDsも鋭敏に捉えた. 本研究会ではこれら化合物XとDREADDsによるサル脳回路操作法の安全性・実用性について紹介する.また,DREADDの脳内発現や回路操作に伴う活動変容のイメージングによる今後の霊長類脳科学の新たな展開についても議論したい., 平成29年度京都大学霊長類研究所共同利用研究会「先端技術の導入による霊長類脳科学の進展と新たな概念の創出」}, title = {新規DREADDアゴニストによるサル脳回路操作とイメージング}, year = {2018} }