@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066664, author = {漆畑, 拓弥 and 田桑, 弘之 and 立花, 泰彦 and 高橋, 真奈美 and 青木, 伊知男 and 小畠, 隆行 and 漆畑 拓弥 and 田桑 弘之 and 立花 泰彦 and 高橋 真奈美 and 青木 伊知男 and 小畠 隆行}, month = {Sep}, note = {我々はこれまでに拡散強調画像(DWI)を利用して細胞膜の水透過性を測定する手法を考案し、AQP 発現細胞における測定結果を既存の光イメージングによる測定結果と比較する研究により、その妥当性を証明した[1]。この手法は制限拡散(細胞内のように水分子が限られた領域内で拡散)とHindered 拡散(細胞外のように水分子が抑制されながらも領域の制限なく拡散)の2 つの拡散コンパートメント(Cr, Ch)と、その間の水交換を想定したモデルに基づいている。このモデルはミエリンがあるなど比較的複雑な脳組織にも適用できる可能性が示された[2]。本研究では、急性の脳虚血モデルマウスにこの手法を適用し、虚血領域における拡散の変化を検討した。モデルマウスは片側の中大脳動脈をシルク糸で結紮することで作成し、手術の3 時間後にMRI 撮像を行った。DWI は3 種の拡散時間(40、70、100ms)において、それぞれ複数のb 値(0~8000)で測定し、上記の手法により、水の交換率(移行係数)、Cr の割合、Cr における水のmean displacement(|x|)、Ch における拡散係数(Dh)を計算した。モデルマウスの虚血部をT2 強調画像及びDWI より同定し、対側健常部と比較した。虚血部において水の交換率は大きな値となり、この結果は先行研究と矛盾しない。また, 虚血部ではCr の割合が大きくなったが、|x|の変化はわずかであった。これは虚血部での変化がこれまでに報告されているような細胞膨化よりも炎症細胞浸潤等による細胞数の増加やbeading のような変化であることを示唆している。なお, Dh は虚血部と健常部で近い値となったが、その病的意義は不明である。さらに検討が必要だが、虚血領域におけるコンパートメント間の水交換の亢進を測定できる本手法は、脳梗塞の診断に有用なバイオマーカーを提供できるかもしれない。[1] Obata T, et al. Proc. of ISMRM 2016, P 2010. [2] Tachibana Y, et a l. Proc. of ISMRM 2016, P 2040., 第45回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {Multi-b-value multi-diffusion-time DWI を用いた、脳虚血マウスにおけるコンパートメント間水交換率測定}, year = {2017} }