@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066620, author = {中西, 郁夫 and 大久保, 敬 and 上野, 恵美 and 関根, 絵美子 and 小澤, 俊彦 and 松本, 謙一郎 and 中西 郁夫 and 大久保 敬 and 上野 恵美 and 関根 絵美子 and 小澤 俊彦 and 松本 謙一郎}, month = {Jun}, note = {グルタチオン(GSH)は細胞内にmMオーダーの濃度で存在し、生体内レドックス(酸化還元)状態の制御に重要な役割を果たしている。しかし、そのラジカル消去機構には不明な点が残されている。我々は最近、抗酸化物質の活性評価に頻用されている2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカルをbeta-シクロデキストリン(beta-CD)を用いて水溶化することに成功した(Chem Commun 2015; 51: 8311)。そこで本研究では、beta-CDで水溶化したDPPHラジカルを用い、GSHのラジカル消去機構を速度論的に検討した。  リン酸緩衝液(0.05 M, pH 7.4)中、水溶化DPPHラジカルにGSHを加えると、DPPHラジカルに由来する527 nmの吸収が減少し、DPPHラジカルが効率良く消去された。527 nmの吸光度の経時変化をストップトフロー法で追跡し、擬一次速度定数(kobs)を決定した。得られたkobs値はGSHの濃度の増加に伴って増加し、やがて一定値に達した。また、この反応はpHが大きくなるに従って速くなった。重水を用いたリン酸緩衝液中で反応を行っても速度論的同位体効果は観測されなかった。以上の結果から、GSHによるDPPHラジカル消去反応は、GSHの脱プロトン化で生成したチオレートアニオンGS-からDPPHラジカルへの電子移動が律速となって進行していることが示唆された。, 第70回日本酸化ストレス学会学術集会}, title = {グルタチオンによる水溶化2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカルの消去反応機構}, year = {2017} }