@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066520, author = {古澤, 佳也 and 網野, 真理 and 吉岡, 公一郎 and 伊苅, 裕二 and 鎌田, 正 and 古澤 佳也 and 網野 真理 and 吉岡 公一郎 and 鎌田 正}, month = {Oct}, note = {虚血性心疾患や心筋症の死因のほとんどは心室性不整脈である。不整脈治療では薬物療法、高周波カテーテルアブレーション、植込み型除細動器が主な治療法であるが、副作用や技術的困難さ、患者QOLの低下等の問題がある。我々は不整脈のアブレーション治療にHIMAC炭素線の適用を検討したが、アブレーションより寧ろ心筋のギャップジャンクションを形成するコネキシン43(Cx43)の誘導を介した興奮伝導の改善で心室頻拍/心室細動(VT/VF)を減少させ得ることを見出した。  冠状動脈内マイクロスフェアー注入で心筋梗塞モデルウサギを作り、炭素線SOBPビームを心筋梗塞ウサギの左心室の一部に照射すると、誘発されたVT/VFは4/5例から1/5例に減少し、心筋にはCx43発現はmRNA、ウエスタンブロット、免疫蛍光染色の全てで有意な増加が認められた(Cardiovasc Res 72: 412-21, 2006)。またCx43は心臓全体に及び、照射二週間後から一年後の観察においてこの効果が持続した。晩期心筋障害は認められなかった(Am J Phys Heart 298: H1014-21, 2010)。これは梗塞モデル動物にイヌを用いた場合にも同様の結果が得られている(Pacing Clin Electrophysiol 40: 379-91, 2017)。臨床応用の前段階として、肺がん等で縦隔被ばくを避け得ない炭素線治療患者8例について、電気生理学的検討(十二誘導心電図、高分解能ホルター心電図、心臓超音波検査)を治療開始前から行い、癌死と心イベントのフォローアップを5年間行った。抗不整脈効果は、2/8例に認められた心室頻拍・心室期外収縮が2例とも減少、3/8例に認められた発作性心房細動・上室期外収縮例は2例で改善1例は無変化であり、心機能の憎悪例は無かった(Ann Noninvasive Electrocardiol, E-pub Ahead 2017) 。これらの成果から不整脈に対する炭素線の臨床応用を目指したい。, 日本放射線影響学会 第60回大会}, title = {量子ビームを用いた不整脈の根治的治療}, year = {2017} }