@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066451, author = {小畑, 結衣 and 横谷, 明徳 and 神長, 輝一 and 中上, 裕貴 and 小畑 結衣 and 横谷 明徳 and 神長 輝一 and 中上 裕貴}, month = {Sep}, note = {放射線が与える生物影響の中には、DNA分子上の局所で多重に損傷が生じるクラスター損傷が知られている。二本鎖切断のDNA修復動態や機構については研究が進んでいるが、クラスター損傷によって生じる非二本鎖切断型のDNA損傷は検出が難しく未だに明らかにされていない。放射線で誘発されたクラスター損傷の修復動態を調べることが出来れば、クラスター損傷の生物影響についての理解が進むと期待されている。放射線照射による細胞への損傷はDNAだけでなく細胞膜や細胞小器官にも影響が及ぶ。そのため、細胞に照射を行うのではなく放射線照射したDNAを非照射細胞に導入することでゲノムDNA以外の被ばくによる影響を避けることが可能となる。 本研究では、蛍光タンパク質の合成遺伝子を持つプラスミドDNA水溶液(1×TE buffer)にX線を照射することでDNAに一本鎖切断や塩基損傷を含む様々な損傷を誘発させた後、哺乳動物細胞へリポフェクションにより形質転換を行う。照射プラスミドDNAを導入した細胞と非照射プラスミドDNAを導入した細胞を、蛍光顕微鏡を用いてライブセル観察を行うことでGFP発現量の時間動態を明らかにし、非照射細胞内における照射DNAに対する修復ダイナミクスを明らかにしていく。さらに、水和プラスミドフィルムを試料として用いることでOHラジカルによる間接効果を制限し、直接効果によりクラスター損傷が生じやすい環境下での照射実験も行う。一方、DNA二本鎖切断修復経路の一つである非相同末端結合(NHEJ:Non- Homologous End Joining)に関わるタンパク質をノックダウンした細胞を使い、プラスミドを修復する際のNHEJの寄与を検討したいと考えている。これまでに予備的な実験として、酵素処理によるプラスミドのコンフォメーションを変えたときの形質転換効率を検討した。さらにX線を照射したプラスミドを用いても形質転換を試みたので、これらの結果を比較する。, 平成29年度専門研究会}, title = {X線照射されたDNAに対する非照射細胞内の修復応答の研究}, year = {2017} }