@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066261, author = {横谷, 明徳 and 神長, 輝一 and 渡辺, 立子 and 服部, 佑哉(東京工業大学 工学部) and 福永, 久典(Queen's University Belfast(英国)) and 鈴木, 啓司(長崎大学 原爆後障害医療研究所) and 泉, 雄大(広島大学放射光科学研究センター) and 藤井, 健太郎 and 横谷 明徳 and 神長 輝一 and 横谷 立子 and 藤井 健太郎}, month = {Oct}, note = {最近のゲノム情報に基づく生命科学の急速な進展に伴い、個々人の遺伝的バックグラウンドの違いが疾病の発症を大きく左右することが分かりつつある。100mSvという線量は、健康な人にとっては一つの基準となり得るが、通常よりも放射線感受性が高い人に対してこの基準が適切であるかどうかは議論の余地がある。例えば、DNA修復遺伝子は私たちが細胞内に両親から受け継いだ一対の染色体の両方にあり、放射線などにより一方に変異が生じても影響はないが、生まれつき一方に変異をもつ(ヘテロ接合体)人は、もう片方の正常な遺伝子が放射線により変異を受けるとDNA修復能が失われてしまうので、正常な人よりも高い確率で放射線障害を発症するリスクを有すると考えられる。このような状況を踏まえ、これまで用いられてきた実効線量に対して個人の遺伝的バックグラウンドまで考慮に入れた個別化実効線量(Personalized dose)という新しい線量体系を構築する必要性があると同時に、疫学調査では解明しきれない放射線、特に低線量の生体影響のメカニズム研究を推進して行くことが重要である。その最重要なツールの一つが放射光である。PF・BL27における放射線生体影響研究は、ライブセル観察などを導入することで新しいステージに達しつつある。コンピュータシミュレーションなど関連する論文を入れると、この2年間で10報以上が報告され成果の輩出が加速されている。KEK将来計画にあるKEK Light Sourceにおいてはさらにナノ領域を狙う新しいサイエンスとして深化し、放射線防護・リスク分野に貢献することが期待される。, PF研究会・福島環境回復を目指した放射光研究の現状と今後の課題}, title = {放射線生体影響のメカニズム解明に向けた放射光利用研究}, year = {2016} }