@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066223, author = {泉, 雄大(広島大学放射光科学研究センター) and 山本, 悟史 and 藤井, 健太郎 and 松尾, 光一(広島大学放射光科学研究センター) and 横谷, 明徳 and 山本 悟史 and 藤井 健太郎 and 横谷 明徳}, month = {Sep}, note = {最近、DNA損傷修復をはじめとした様々な細胞機能の制御に、ヒストンの翻訳後修飾が重要な役割を果たしていることが明らかになっている。例えば、DNAの二重鎖切断損傷の修復時には、損傷周辺のH2AXのリン酸化をきっかけに、DNA修復タンパク質が損傷部位に集合、結合することで修復過程が進行することが知られている。しかしながら、修復タンパク質や修飾酵素がどのように損傷部位と非損傷部位を区別しているかは明らかになっていない。我々は、細胞がDNA損傷に応答してヒストンの構造を変化させており、修復タンパク質はそれを目印として損傷部位を識別しているのではないかと考え、X線照射によりDNAを損傷させたヒトがん細胞からヒストンを抽出し、円二色性(CD)スペクトル測定を用いてその構造を調べた。その結果、細胞照射試料ではα-ヘリックス構造の割合が相対的に増加(47.0→56.4%)した。他方、H3-H4の場合には、H2A-H2Bとは逆に、細胞へのX線照射により、α-ヘリックス構造の割合が相対的に減少(61.6→48.3%)するのが確認された。これらの変化は、ヒストンに直接X線を照射したときにおこる構造変化(分解 )によるスペクトル変化とは異なるため、細胞がDNA損傷に応答して、ヒストンの構造を変化させたと考えられる。H2A-H2BおよびH3-H4で見られた構造変化が一様でなかったことから、異なる原因で構造変化が生じていることが予測される。また、それぞれの構造変化が細胞内で別々の働きをしている可能性が考えられる。, 第59回 放射線化学討論会}, title = {DNA損傷により誘起されるヒストンタンパク質の二次構造変化}, year = {2016} }