@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066128, author = {宇都, 義浩 and 八重, 和憲 and 上崎, 里沙 and 羽生, 紋佳 and 山田, 久嗣 and 富永, 正英 and 生島, 仁史 and 松本, 謙一郎 and 中西, 郁夫 and 沖本, 智昭 and 宇都 義浩 and 松本 謙一郎 and 中西 郁夫 and 沖本 智昭}, month = {Feb}, note = {【序論】5-アミノレブリン酸(ALA)は脳腫瘍の術中診断薬として上市された医薬品であり、腫瘍細胞において生合成中間体のプロトポルフィリンⅨ(PpIX)が蓄積するため、光線力学診断(PDD)や光線力学療法(PDT)の増感剤として有用である。また、最近の研究成果より、大腸癌に対してX線との併用による増感作用も報告されている。一方、我々は、PpIXが超音波に反応してOHラジカルやスーパーオキシドといった活性酸素種を生成することを見出しており、本研究では重粒子線(炭素線)との併用による抗腫瘍作用を評価した。 【実験方法】ALAまたはPpIXの細胞内取り込みは細胞内PpIXの蛍光強度を用いて、毒性はWST-1法で評価した。X線もしくは炭素線の照射実験は、EMT6細胞をT25フラスコ(ファルコン社製)に播種して一晩培養した後、細胞輸送用の保温ケースで細胞の温度を30℃前後に保ちつつ徳島大学から放射線医学研究所もしくは兵庫県立粒子線医療センターまで運搬し、炭素線(290 or 320 MeV/nucleon, 1~4 Gy)を照射した。X線は医療用直線加速器TrueBeam(バリアン社製)を用いて照射した。その後、φ6シャーレに播きなおし、CO2インキュベーターで37℃、7日間培養後、コロニー形成率を算出した。 【結果および考察】我々の評価系におけるEMT6細胞の重粒子線感受性を明らかにするために2, 4 Gyの炭素線を照射したところ、2 Gyで約30%、4 Gyでは約5%のコロニー形成率を示した。よって、以降の照射実験では1および2 Gyを選択した。次に、PpIXの増感作用についてX線もしくは炭素線との併用実験を行ったところ、1 GyのX線に対して1.54倍、2 GyのX線に対して1.76倍の有意な増感効果を、1 Gyの炭素線に対して1.14倍、2 Gyの炭素線に対して2.76倍の有意な増感効果を示した。一方、ALAの増感作用については、1 GyのX線に対して2.60倍、2 GyのX線に対して2.71倍の有意な増感効果を示したが、炭素線に対して有意な増感活性を示さなかった。この理由として、ALAから生合成された細胞内PpIX量が少なすぎたことが考えられる。現在、より高濃度のALAを用いて再評価を行っている。 【結論】ALAの生体内代謝物であるPpIXは炭素線に対する増感効果を有することが示された。, 第19回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {5-アミノレブリン酸およびその生体内代謝物の炭素線増感作用に関する基礎的検討}, year = {2017} }