@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066127, author = {余語, 克紀 and 村山, 千恵子 and 藤澤, 義樹 and 鎌田, 晃平 and 前山, 拓哉 and 松下, 明弘 and 成澤, 拓海 and 辰野, 佑哉 and 平山, 亮一 and 松本, 謙一郎 and 石山, 博條 and 早川, 和重 and 余語 克紀 and 村山 千恵子 and 藤澤 義樹 and 鎌田 晃平 and 前山 拓哉 and 松下 明弘 and 成澤 拓海 and 辰野 佑哉 and 平山 亮一 and 松本 謙一郎 and 早川 和重}, month = {Feb}, note = {【背景・目的】D-メチオニンは硫黄を含むアミノ酸の一種であり、X線照射時にマウスの唾液腺に対して、明白な副作用なく、放射線防護効果を示すとの報告がある。同様の結果は、重粒子線の照射時にも得られている。本研究では、他に有望なアミノ酸がないか調べるため、まず重粒子線誘発DNA損傷に対するアミノ酸の保護効果を調べ、メチオニンと比較した。 【方法】重粒子線によるDNA損傷を、 プラスミド DNAの形状変化から調べた。プラスミドDNAは、損傷なしで超らせん状、一本鎖損傷(SSB)で開いた環状、二本鎖損傷(DSB)で直線状となり、DNA電気泳動によって分離、定量化した。 DNAサンプル溶液にアミノ酸を加え、エッペンチューブに入れて重粒子線を照射した(放射線医学総合研究所HIMAC, 炭素イオン線 290MeV/u, SOBP 6 cmの中心位置)。アミノ酸は、システイン(Cys)、 トリプトファン(Trp)、 メチオニン(Met)、 フェニルアラニン(Phe)、 バリン(Val)、 アラニン(Ala)をテストした。バッファー溶液は、10 mM Tris, pH 7.5, 1 mM EDTA、もしくはリン酸緩衝溶液(PBS, pH 7.5)を用いた。アミノ酸濃度は、TEの場合;17 mM、PBSの場合;0.17 mMとした。 【結果・考察】重粒子線誘発のSSBに対する保護効果は、Ala < Val < Met < Phe ~ Trp < Cys の順であった。DSBに対する保護効果は、Ala < Val < Met < Phe ~ Cys < Trpであった。SSBおよびDSBに対するG値とアミノ酸のscavenging capacity(OHラジカルとの反応定数×アミノ酸濃度)との間に相関が見られた。これらのデータは、重粒子線誘発のプラスミドDNA損傷に対するアミノ酸の保護効果が、OHラジカルの消去作用で説明できることを示唆している。しかし、トリプトファンは、DSBに対する保護効果が高く出ておりchemical repairの関与も考えられるが、まだプレリミナリーなデータであり今後の検討課題である。 【結論】メチオニンと同様に、トリプトファン、システイン、フェニルアラニンは、重粒子線誘発のプラスミドDNA損傷に対して保護効果を示した。, 第19回癌治療増感研究シンポジウム}, title = {重粒子線によるDNA損傷に対するアミノ酸の保護効果}, year = {2017} }