@misc{oai:repo.qst.go.jp:00066004, author = {崔, 星 and 林, 光弘 and 鈴木, 雅雄 and 崔 星 and 鈴木 雅雄}, month = {Oct}, note = {【目的】乳癌は多様性に富んでおり、サブタイプにより治療方法も異なる。その中でHER2陽性乳癌は予後不良群だったが、HER2を標的とする分子標的薬(トラスツズマブ)の登場により劇的に改善された。しかし、HER2陽性群は依然HER2陰性群に比べ再発や転移を来しやすい。本研究では、炭素線単独或はEGFR とHER2を同時に阻害するデュアル阻害剤Lapatinibとの併用によるHER2陽性乳癌幹細胞への影響を調べる。 【方法】超高速セルソーターFACSAriaを用いて、炭素線単独或はLapatinib との併用によるHER2陽性乳癌細胞BT474、SKBR3における癌幹細胞の割合変化、さらに癌幹細胞を同定・分離し、炭素線単独或はLapatinibとの併用によるこれら癌幹細胞に対するspheroid形成能、apoptosis誘導、細胞周期変化及びDNA損傷の違いをX線照射のものと比較検討した。 【結果】BT474、SKBR3細胞においてCD44+細胞集団は検出できず、ESA+/CD24-細胞集団は0.9~1.5%と存在し、ESA-/CD24+細胞集団に比べ有意に高いspheroid形成能を有することが認められた。また、ESA+/CD24-割合は、X線とLapatinibとの併用処置では顕著に増加させるのに対し、炭素線とLapatinibとの併用処置ではenrichmentは認められず、やや増加か減少させた。また、炭素線とLapatinibとの併用は顕著な乳癌細胞のapoptosis誘導、G2/M期の遅延やsub-G1期の割合増加が確認され、さらに24h後ではX線照射のものに比べ、より大きいサイズのH2AX fociが認められた。 【結論】以上より、炭素線とLapatinibとの併用は炭素線単独或はX線とLapatinibとの併用に比べより複雑な修復しにくいDNA損傷を与え、HER2陽性乳癌幹細胞をより有効に殺傷することが示唆された。, 第59回日本放射線影響学会総会}, title = {炭素線単独或は分子標的薬との併用による乳癌幹細胞に対する殺傷効果}, year = {2016} }