@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065949, author = {横田, 裕一郎 and 和田, 優 and 舟山, 知夫 and 横田 裕一郎 and 舟山 知夫}, month = {Sep}, note = {神経幹細胞はヒトを含む高等生物の脳や脊髄など中枢神経系に存在し、自己複製しながら神経細胞、アストロサイトやオリゴデンドロサイトに分化して、神経組織を新生する。脳や頭頸部に発生した腫瘍の放射線治療では、腫瘍周辺に存在する神経幹細胞も損傷を受け、神経組織の新生が滞り、患者の精神遅滞や学習能力低下など深刻なQOL低下が認められることから、神経幹細胞の適切な防護が必要と考えられる。これまで、神経幹細胞の粒子線応答機構については報告が少なかったので、本研究では、ヒト胚性幹細胞由来の神経幹細胞と脳腫瘍の中で最も悪性度の高い神経膠芽腫由来のA172細胞に0.5 Gyから8 Gyの60Coガンマ線(LET: 0.2 keV/μm)あるいは18.3 MeV/n炭素線(LET: 108 keV/μm)を照射し、照射後の増殖抑制と間期死誘発を調べた。その結果、神経幹細胞でもA172細胞でも照射後に線量・線質依存的に増殖が抑制された。一方で、神経幹細胞では照射後に線量・線質依存的に間期死が誘発されたが、A172細胞では間期死はほとんど起こらなかった。以上の結果から、神経幹細胞ではアポトーシスなどの間期死誘発経路が照射後に活性化され、A172細胞では照射後に細胞周期が停止するなどして増殖死が起こり、増殖が抑制されている可能性が考えられた。現在、神経幹細胞とA172細胞でアポトーシス誘発の生物指標であるアネキシンV標識と細胞核断片化、細胞周期停止の生物指標であるブロモデオキシウリジン取り込みを調べており、粒子線照射した神経幹細胞と腫瘍細胞における増殖抑制機構の相違点を明らかにすることで、最終的には神経幹細胞特異的な粒子線防護剤の開発に繋げることを目指している。, 若手放射線生物学研究会平成28年度専門研究会}, title = {粒子線照射した神経幹細胞と膠芽腫細胞における増殖抑制機構の違い}, year = {2016} }