@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065848, author = {佐方, 周防 and 佐方 周防}, month = {Jul}, note = {(目的)医用原子力技術研究振興財団が,日本医学放射線学会から移管された線量計校正事業を開始して10年が経過した。この間,JCSS登録事業者認定や水中校正システム発足など,より正確な線量供給を目指した活動が少しずつ実を結びつつある。特に,平成24年10月から始まった新しい治療用線量計の校正システム(水中校正)は,水ファントム中で水吸収線量単位によって行うもので,従来の照射線量単位による空中での校正に替わり,放射線治療に用いられる水吸収線量をより正確に評価することを目指している。 (方法)財団の校正システムは,基本的に日本医学物理学会より発行された標準計測法12に準拠する。財団のトレーサビリティは,財団の前に日本医学放射線学会が組織した線量計校正機関である線量標準センターに比べ,校正のステップが1つ少ない。よって,ユーザー側からみて国家標準により近いトレーサビリティが実現し,線量計に与えられる校正定数の不確かさも減少した。 (結果および結論)財団において2回以上水中校正を行った電離箱の水吸収線量校正定数を比較すると,定数の差の平均が0.1%未満,標準偏差も0.2%台半ばと共に小さく校正作業が安定して行われているといえる。水中校正では予定した不確かさの小さい校正定数が供給されているようであり,校正定数変換係数が不要なことも相まって,ユーザー施設での線量評価の精度向上が期待できる。一方,電位計と電離箱の分離校正や線質別の校正など,より一層の開発を要求されているものもあり,放医研放射線治療品質管理室と協力して校正体制の維持・発展のための努力を継続している。, 第27回山口県放射線治療研究会}, title = {医用原子力財団における線量校正状況}, year = {2015} }