@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065800, author = {吉永, 恵一郎 and 吉永 恵一郎}, month = {Nov}, note = {サルコイドシースは全身性の炎症性肉芽腫疾患であり原因は不明であるが遺伝的素地に何らかの環境抗原曝露が誘因となり発症する。北欧で罹患率が高く、日本での罹患率は低いとされている。炎症性肉芽腫はマクロファージ、リンパ球が豊富に含まれている。主に肺、ぶどう膜、皮膚、リンパ節が罹患臓器であるが、一部に神経、心病変を合併する。一般に予後良好であるが心病変合併例でh予後不良である。臨床所見、通常の画像所見により多くの症例では比較的容易に診断が可能である。中枢神経系および心病変の検出、組織生検を実施する病変部位の検出に画像診断が活用される。核医学的手法は組織の炎症所見を画像化することが可能であることからサルコイドシースの診断および病態評価に有用と考えられる。非特異的な炎症シンチである67Gaシンチが当初使用されていた。しかし、空間分解能が低いく、小さな病変や心筋局所への集積の診断は困難である。18F Fluorodeoxyglucose (18F FDG)の組織への集積は白血球、リンパ球、マクロファージなどの炎症細胞浸潤を反映することから組織の炎症マーカーとして臨床応用されている。FDG PETは全身の画像評価が可能であるため、典型的な肺・皮膚病変を認めない場合の病変検索および組織生検部位の決定に有用な情報をもたらす。これまでの検討では18F FDG PETの診断感度は80-100%であり67Ga SPECTの48-81%に比較し良好である。FDG PET/CTは診断のみならず、治療効果判定への有用性も示唆されている。一方、治療に用いられる副腎皮質ステロイドは糖代謝異常を引き起こすことがあり、治療後検査では画質の低下から診断精度の低下を認める場合があり、注意を要する。当施設ではサルコイドーシス症例で心病変を疑われる症例の診断に18F FDG PET/CTを使用している。心病変として重要な伝導障害は心室中隔のFDG集積と関連があること、右心室病変の存在は特異的な診断指標となることを明らかにしFDG PET/CTによる診断の臨床的重要性を明らかにしてきた。本シンポジウムではFDG PETによるサルコイドシースの病態評価および治療効果評価の現状、将来展望ついて言及し、本検査法の臨床的役割について理解と議論を深めたい。, 第55回日本核医学会学術総会}, title = {サルコイドシースの診断における18F FDG PETの有用性}, year = {2015} }