@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065770, author = {賞雅, 朝子 and サフー, サラタ クマール and 中井, 俊一 and 新江, 秀樹 and 賞雅 朝子 and サフー サラタ クマール and 新江 秀樹}, month = {Sep}, note = {福島第一原発事故由来の放射性物質のうち、ウランやプルトニウムなどのα線核種についての挙動を理解するため、土壌のウラン同位体測定を行った。ウランは通常の土壌中にも含まれる元素であり、過去の原爆実験などのフォールアウトで福島第一原子力発電所の事故前の飛散も寄与している。福島第一原子力発電所事故由来のウラン飛散を調査するためには、同位体比分析が最適である。そこで、本研究ではマルチコレクター型ICP-MS(IsoProbe; GV Instruments Ltd.,Manchester, UK)を用いて、高精度なウラン同位体比測定を行った。 MC-ICP-MS での高精度分析には、ウランの分離が必須であるため、U-TEVA 樹脂による 2 回の分離方法を採用し、鉄などの妨害元素の除去を行いながらウランを分離した。 土壌試料の前処理方法については、450℃で灰化処理したあと、マイクロウェーブ分解装置(ETHOS One、マイルストーン社製)で酸分解し、ホウ酸溶液+塩酸でフッ化物溶解を行った。コンタミネーションやブランクの低減のため、すべて多摩化学工業の超高純度試薬(TAMA-AA 100)あるいは関東化学の超高純度試薬(KANTO Ultra-Pure)を用いた。ウラン分析のブランクは 9pg 以下で、分析の結果に影響しないことを確認した。同位体比は 235U/238U 比が 2SD で 0.1%以下、234U/238U 比が 1.1%以下の精度で測定を行った。 土壌中のグローバルフォールアウトによるウランと比較するため、福島第一原発事故以前の沖縄、神戸の土壌試料を測定した。福島第一原発付近(30km 以内)の試料は、空間線量率が大きい試料を 12 試料測定し、235U/238U 比および 234U/238U 比から土壌中の原発由来のウランの寄与を観察した。 今回測定した 235U/238U 比と 234U/238U 比の結果からは、グローバルフォールアウトの同位体比とくらべて明らかな原発事故由来のウラン同位体は得られなかった。セシウムやストロンチウム同位体の測定結果と合わせて、詳しい考察を発表する。, 日本地球化学会年会 2015}, title = {福島県土壌試料におけるウラン同位体比}, year = {2015} }