@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065757, author = {水島, 康太 and 水島 康太}, month = {Sep}, note = {放射線医学総合研究所(放医研)では、スキャニング照射法を用いた炭素線治療を2011年より行っている。現在の治療では、シンクロトロンから供給される11種類のビームエネルギーと、厚さの異なる複数枚のレンジシフターを組み合わせることで飛程を制御しているが、さらなる治療の高精度化のため、レンジシフターを使用せずシンクロトロンによるエネルギー変更のみで治療を行うエネルギースキャン方式への切り替えを準備している。 エネルギースキャン方式で治療を行う場合、1回の照射あたり平均的に40~50回ほどのビーム飛程変更を必要とするため、加速器でのエネルギー変更にかかる時間が治療照射時間に大きく影響する。そのため放医研では、シンクロトロンの新たな可変エネルギー運転方式を採用し、高速な三次元スキャニング照射の実現を目指してきた。この運転方式では、1回あたりのエネルギー変更を200 ms以下の時間で実行でき、最大430 MeV/uから最小50 MeV/uまでの200種類以上のエネルギーを供給可能であるため、従来よりも短時間で三次元線量分布を形成することができる。また、スライスあたりの照射時間の短縮化も目指し、治療計画やスキャニング電磁石・電源性能などの条件に合わせて、シンクロトロンから供給するビーム強度をこれまで以上に広範囲で制御することにも挑戦している。 上記の加速器・ビーム技術の性能を確認するため、現在、様々な治療例での照射試験を行っている。発表では、高速スキャニング照射に向けて導入した加速器・ビーム制御システムを紹介するとともに、試験で得られた結果と従来照射との比較について報告する。, 第110回日本医学物理学会学術大会}, title = {炭素線高速三次元スキャニング照射システムに求められるビーム技術とその開発}, year = {2015} }