@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065751, author = {小久保, 年章 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 石田, 有香 and 西村, 義一 and 織田, 浩嗣 and 若林, 裕之 and 山内, 恒治 and 阿部, 文明 and 小久保 年章 and 島田 義也 and 柿沼 志津子 and 石田 有香 and 西村 義一}, month = {Oct}, note = {放射線に対する防護剤の報告は多くあり、特に被ばく前の投与で効果が認められている。西村らはラクトフェリン(LF)に着目し、C3H/Heマウスを用いて0.1%LF含有した飼料で1ケ月間飼育し、その後6.8GyのX線を全身照射して30日間の生存率をみたところ、LF処置群で高い生存率が認められ、LFが放射線防護作用を有することを示唆している。LFは、ほ乳類において乳汁、唾液などの分泌液、好中球の特殊顆粒に含まれる分子量約80kDaの鉄結合性の糖タンパク質で、抗菌・抗ウイルス活性、免疫調節活性、抗酸化活性、鉄吸収調節作用、経口投与による生体防御作用など多様な生理活性を持つことが明らかにされている。西村らは放射線の急性障害に対するLFの効果をみているが、放射線影響として重要なものに発がんがある。そこで本研究では、放射線で誘発するがんに対してLFが防護効果を示すか否かをみるために、マウスへの放射線照射で誘発される胸腺リンパ腫、また遺伝性腎がんラットへの放射線照射で増加する腎尿細管の増殖性病変について検討を行った。  胸腺リンパ腫の系では、4週齢の雌のB6C3F1マウスをLF2%含有飼料にて飼育しながら、6週齢より週1回、X線1.4Gyの全身照射を4回行った。最終照射後6ケ月で解剖に供し、胸腺リンパ腫の発生頻度を解析した。またX線照射後のNK細胞の影響をみるために、最終照射から24時間後、1週後及び3週間後に脾臓中のNK細胞の比率を検索した。  腎尿細管の増殖性病変の系では、雄のEkerラット(Tsc2遺伝子ヘテロ型)と雌のF344ラットを交配し、生まれたTsc2遺伝子ヘテロ型雄ラットに生後25日目にX線2Gyを全身照射し、27週齢で解剖に供し、腎尿細管の増殖性病変数を評価した。実験に用いたラットは離乳した生後20日よりLF2%含有飼料にて飼育を行った。  本ワークショップでは、これらの実験結果について報告するとともに、LFの放射線防護効果について論じる。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {放射線誘発腫瘍に対するラクトフェリンの有用性に関する検討}, year = {2013} }