@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065750, author = {小久保, 年章 and 島田, 義也 and 柿沼, 志津子 and 石田, 有香 and 西村, 義一 and 織田, 浩嗣 and 若林, 裕之 and 山内, 恒冶 and 阿部, 文明 and 小久保 年章 and 島田 義也 and 柿沼 志津子 and 石田 有香 and 西村 義一 and 織田 浩嗣 and 若林 裕之}, month = {Oct}, note = {平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴い発生した東京電力(株)福島第一原子力発電所の原子力事故により、放射性物質が環境中に放出され、その環境影響、健康影響に関して社会的な関心は高い。これまでに放射線に対する放射線防護剤の報告は多くあり、特に被ばく前の投与で予防的な効果が認められている。西村らはラクトフェリン(LF)に着目し、C3H/Heマウスを用いて0.1%のLFを含有した飼料で1ケ月間飼育し、その後6.8GyのX線を全身照射して照射後30日間の生存率をみたところ、LF処置群において高い生存率が認められ、LFが放射線防護作用を有することを示唆している。LFは多くのほ乳類において乳汁、唾液などの分泌液、好中球の特殊顆粒に含まれる分子量約80kDaの鉄結合性の糖タンパク質で、抗菌・抗ウイルス活性、免疫調節活性、抗酸化活性、鉄吸収調節作用、経口投与による生体防御作用など多様な生理活性を有することがこれまでに明らかになっている。西村らの実験は放射線の急性障害に対するLFの効果をみているが、放射線被ばくの影響として重要なものに発がんリスクがあげられる。そこで本研究では、放射線が誘発するがんに対してLFが防護効果を示すか否かをみるために、放射線分割照射によって誘発される胸腺リンパ腫の発生抑制効果を指標に実験を開始した。 4週齢の雌のB6C3F1マウスを用いてコントロール及びLF2%含有飼料にて2週間通常飼育を行った。これらのマウスはコントロール及びLF含有飼料の飼育を維持しつつ、6週齢より週1回、X線1.4Gyの全身照射を4回行った。放射線誘発の胸腺リンパ腫は最終照射後3〜10ケ月の間に高率に腫瘍化することが知られていることより、本実験では最終照射後6ケ月で解剖を実施することとした。はじめに放射線分割照射による胸腺リンパ腫の実験系初期におけるNK細胞への影響をみるために、最終のX線照射から24時間後、1週後及び3週間後にコントロール及びLF2%含有飼料飼育マウスを解剖して、脾臓中のNK細胞の比率を求めた。24時間後のNK細胞の比率において、コントロールマウスに比してLF処置マウスの値が有意に高かった。現在最終照射6ケ月後での発がん評価を行っているところである。, 日本ラクトフェリン学会第5回学術集会}, title = {放射線誘発の胸腺リンパ腫に対するラクトフェリンの有用性に関する検討}, year = {2012} }