@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065713, author = {崔, 星 and al., et and 崔 星}, month = {Jul}, note = {【目的】肝癌は世界的に見ても3番目の癌死の原因であり、日本では増加傾向にあり、年間4万人以上の人が肝癌にかかっている。放医研では今まで520例以上の重粒子線による肝癌治療を行っており、手術に匹敵するような良好な治療成績を得ているが、進行癌の5年生存率は依然50%以下であり、有効な治療対策が強く望まれている。本研究では、炭素線単独或は分子標的薬Sorafenibとの併用による肝癌幹細胞に対する殺傷効果をin vitro, in vivoにて調べた。 【方法】超高速セルソーターを用いて肝癌細胞株HepG2、Huh7より癌幹細胞を同定・分離し、炭素線単独或はSorafenibとの併用によるこれら癌幹細胞に対する生存、DNA損傷、腫瘍抑制効果の違いをX線照射のものと比較検討した。 【結果】HepG2、Huh7細胞においてCD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞集団はCD133-/CD90-、CD44-/ESA-細胞集団に比べ有意にコロニー、spheroid形成数が多いこと、また腫瘍形成能が高いことが認められた。CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞集団は、X線、炭素線照射に対しともに抵抗性を示すが、上記肝癌幹細胞に対する細胞生存率10%(D10)における対X線の炭素線の生物学的効果比(RBE)が2.25と算出され、2倍以上の高い殺傷能力が認められた。炭素線とSorafenibとの併用処置は炭素線単独或はX線とSorafenibとの併用に比べ、上記肝癌幹細胞割合を著しく減少させることが認められた。また、炭素線とSorafenibとの併用はX線照射のものに比べ、コロニーやspheroid形成能を顕著に抑制し、処置24h後のγH2AX foci残存が有意に多いことが認められた。また、HepG2移植腫瘍に対し炭素線はX線照射に比べより強い腫瘍抑制効果を示し、2ヶ月後の病理所見では炭素線とSorafenibとの併用は比較的低い線量でもより多くの癌細胞の壊死、空洞化、繊維化が観察され、免疫組織染色所見ではより有効に肝癌幹細胞マーカーの発現を抑制することが認められた。 【結論】炭素線とSorafenibとの併用は炭素線単独或はX線とSorafenibとの併用に比べ、比較的低い線量でもより強く肝癌幹細胞を殺傷することが示唆された。, 第51回日本肝癌研究会}, title = {重粒子と分子標的薬Sorafenibとの併用による肝癌幹細胞に対する殺傷効果}, year = {2015} }