@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065662, author = {遠藤, 浩信 and 島田, 斉 and 篠遠, 仁 and 丹羽, 文俊 and 北村, 聡一郎 and 平野, 成樹 and 古川, 彰吾 and 樋口, 真人 and 須原, 哲也 and Endo, Hironobu and Shimada, Hitoshi and Shinoto, Hitoshi and Niwa, Fumitoshi and Kitamura, Soichiro and Hirano, Shigeki and Furukawa, Shogo and Higuchi, Makoto and Suhara, Tetsuya}, month = {May}, note = {目的: Progressive supranuclear palsy (PSP)患者の剖検例においてタウ病理の分布が報告されているが、症候とタウ蓄積の関係は十分明らかにされていない。タウに高い親和性を持つ[11C]-PBBを用いたPETスキャンを行い、タウ蓄積と臨床情報との関係を検討した。 方法: 対象はPSP患者14名(69.6±8.3歳[mean±SD]; 罹病期間4.9±3.0年; UPDRS part Ⅲ 38.3±17.6); PSPRS 40.7±11.7, N=10)と年齢をマッチさせた健常対照(HC)18名(68.2±4.3歳)とした。[11C]-PBB3 PET、[11C]-PIB PETを施行し、小脳を参照領域としたstandardized uptake value ratio (SUVR)画像を作成した。[11C]-PBB PETはSUVR画像を解剖学的標準化した後、規定atlasを用いて各大脳皮質・白質、視床、線条体、脳幹、小脳歯状核にregion of interest (ROI)を置き、一部用手的にROIを作成し、各ROIの集積平均値を解析に用いた。脳萎縮は個々の全頭蓋内容積で補正し、容積を比較した。[11C]-PIB PETはSUVR画像を用いた視覚判定で大脳β amyloid沈着の有無を確認した。統計解析はHC群のうちMini-Mental State Examinationで24点であった1名と[11C-PIB]集積を認めた1名を除外し、PSP群と比較した(Mann-Whiteney U test with Dunn-Sidak Correction)。PSPの臨床情報、[11C]-PBB3の集積の相関はspearman順位相関係数で検定した。 結果: PSP群とHC群のROI解析では補足運動野(p=0.01)、淡蒼球(p=0.049)、タウ蓄積の多いところへ領域設定した中脳(p=0.049)で有意に高い[11C]-PBB3集積を認めた。[11C]-PBB3集積とUPDRSは規定atlasの中脳ROI、視床ROIでそれぞれr= -0.59, p= 0.03、r= -0.66, p=0.01と負の相関を認めた。淡蒼球では相関は認めなかったが、PSPRSが軽度~中等度の患者で特に上昇していた。脳萎縮は健常群と比較して補足運動野、視床、被殻、淡蒼球、尾状核、中脳、小脳歯状 核で有意に容積低下していた(p=0.003以下)。 考察:タウ蓄積は、特に脳幹部、基底核では萎縮の影響を受ける可能性が考えられた。 結論: [11C]-PBB3 PETを用いてPSPにおける特徴的なタウの蓄積が捉えられた。タウイメージングにてタウ蓄積と臨床症状、脳萎縮との関係を明らかにできる可能性が示された。, 第56回日本神経学会学術大会}, title = {Progressive supranuclear palsy患者における臨床症候と[11C]-PBB3 PET集積の関係}, year = {2015} }