@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065597, author = {福原, 潔 and 荒井, 卓也 and 大野, 彰子 and 中西, 郁夫 and 松本, 謙一郎 and 小澤, 俊彦 and 宮田, 直樹 and 中川, 秀彦 and 荒井 卓也 and 大野 彰子 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎 and 小澤 俊彦 and 中川 秀彦}, month = {Jan}, note = {アルツハイマー病(AD)患者の脳内に高発現しているアミロイドβタンパク質(Aβ)は、通常のタンパク質と比べて分子間でβシート構造をとることで高い凝集能を示し、アミロイド繊維からなる老人斑を形成して大脳皮質に沈着する。また、Aβはアミロイド繊維への凝集過程で活性酸素を発生し、神経細胞毒性や血管障害を引き起こす。我々は、Aβの凝集を阻害し、アミロイド繊維から発生する活性酸素を消去できればADの予防と治療が可能となると考えた。  Aβには40のアミノ酸からなるペプチド(Aβ(1-40))およびC末端にさらにアミノ酸が増えたAβ(1-42)、Aβ(1-43)がある。このうち、Aβ(1-42)、Aβ(1-43)は凝集し易く、神経細胞毒性も高い。我々は凝集の過程でAβ(1-42)のC末端部分が分子間で相補的なβシート構造をとることに着目し、C末端のペプチドモチーフにAβへの親和性と抗酸化活性を有することができれば、凝集阻害と活性酸素の消去が可能と考えた。そして、ラジカル消去活性を有するビタミンEの芳香環部分(Trolox; Tx)にAβに相補的に結合するC末端モチーフ(Aβ(n-42)、Aβ(n-43))を結合させたTxAβ(n-42)、TxAβ(n-43) (n = 34, 36, 38, 40)を設計・合成し、AD治療薬としての有効性について検討した。  目的化合物はペプチド固相合成法にてペプチドを任意の長さに伸張し、さらにTxを結合させた後、樹脂を切断して合成した。得られた化合物についてAβ(1-42)に対する凝集阻害能をチオフライビンTアッセイ法により評価した結果、ペプチドの伸張に伴い協力に凝集を阻害した。また、高い凝集阻害能を示したTxAβ(36-42)による神経細胞毒性への影響を調べたところ、顕著に抑制を示した。以上、Aβを標的とした新しいAD治療薬として、本化合物の有用性を示すことができた。, 第26回ビタミンE研究会}, title = {アルツハイマー病治療薬を目指したビタミンE誘導体の創製}, year = {2015} }