@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065594, author = {古場, 裕介 and 松藤, 成弘 and al., et and 古場 裕介 and 松藤 成弘}, month = {Mar}, note = {複雑な線量分布を形成できる重粒子線治療などの高精度放射線治療ではQA/QCのための線量分布検証において高精度・高空間分解能な測定が要求されている。これらの測定では主として電離箱線量計を用いた走査的な測定が行われているが、非常に時間と手間を要することが問題となっている。多列型の電離箱線量計も開発されているが空間分解能が5 mm程度であり、重粒子線など非常に急駿な線量分布の検証では3 mm以下の空間分解能で測定できることが望ましい。LETが大きく変化する重粒子線の線量分布測定ではLET依存性のない検出器を利用する必要があり、ガス中の電離を利用した検出器はLET依存性が非常に小さいことから重粒子線の線量分布測定への応用が期待されている。そこで我々はガス検出器の一つであるGlass GEM (Gas Electron Multiplier)とシンチレーションガス(Ar/CF4)を用いた炭素線の2次元線量分布測定システムの開発を行ってきた(Fig.1)。本検出器はシンチレーションガス中の電離量分布をGlass GEMにて電子増幅し、その際に発生した光量分布を裏側から45度に配置した鏡と冷却CCDカメラを用いて撮影するというものである。空間分解能は開孔間隔に依存し、1 mm以下の分布測定が可能である。従来のカプトン膜を利用したGEMは放電時の絶縁破壊などが問題となるなど取扱いが非常に困難であるが、フォトエッチング技術を用いたガラス製のGEMは放電時の絶縁破壊に強く、取扱いが比較的容易であることが特徴である。またGlass GEMは開孔部のアスペクト比を大きくすることが可能なため1枚のGlass GEMにより高ゲインの測定が可能である。本研究では開発したシンチレーティングGlass GEMの炭素線に対する応答を調べ、重粒子線治療における線量分布測定への応用検討を行った。Fig.2に本検出器の電離層部の電離量とGEM部の発光量の炭素線に対する水等価深度応答分布を示す。電離量と発光量がほぼ比例していることから本検出器の応答のLET依存性が非常に小さいこと示された。本検出器を利用することによりLETが大きく変化する炭素線治療において簡便かつ高空間分解能に線量分布を取得することが可能となると期待される。, 第62回応用物理学会春季学術講演会}, title = {シンチレーティングGlass GEMの炭素線に対する応答}, year = {2015} }