@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065583, author = {山田, 泰寿 and 清水, 一範 and 山田, 滋 and 山田 泰寿 and 清水 一範 and 山田 滋}, month = {Feb}, note = {重粒子線治療において患者の放射線障害を予測することは、治療後の患者ケアにおいて重要である。今回我々は、急性期放射線障害の発生を予測する方法として、重粒子線治療を行った直腸癌術後再発症例と局所膵臓癌症例を用いて、患者血清中の酸化ストレスおよび抗酸化力を測定し検討を行った。 【方法】測定装置は、ウイスマー研究所/株式会社ウイスマーのフリーラジカル測定装置F.R.E.E(Free Radical Elective Eva)を用い、以下の2項目の測定を行った。1. 酸化ストレス(d-ROMs Test:Reactive Oxygen Metabolite) ・活性酸素・フリーラジカルによる代謝物であるヒドロペルオキシドの量を呈色液クロモゲンにより測定する。 2. 抗酸化力(BAP Test:Biological Anti-oxidant Potential) ・三価鉄Fe3+イオン(赤色)に血清を添加すると、抗酸化物質の作用で二価鉄Fe2+イオン(無色)に還元される。この色の変化を光度計で計測し還元力を評価する。 これらのテストから得られた結果について、重粒子線治療の前後および、治療後の放射線障害をNCI-CTCAE Ver3.0による評価にてgrade1-5に分類し、比較検討を行った。 【対象】 重粒子線治療を施行した直腸癌術後再発症例32例、局所膵臓癌症例26例について、治療前後および治療後の定期診察時に採取した血清を用い実施した。 【結果】 1.直腸癌術後再発例では、治療前に較べて治療後にd-ROMs Test(酸化ストレス)およびBAP Test(抗酸化力)は上昇する傾向が認められた。 2.直腸癌術後再発例について、grade0-1群とgrade2-5群で比較すると、grade2-5群で、治療前において d-ROMs Testが高くBAP Testは低い傾向が認められた。 3.局所進行膵臓癌症例について、grade0-2群とgrade3-5群で比較すると、grade3-5群で、治療前においてd-ROMs Testが高くBAP Testは低い傾向が認められた。 【まとめ】 直腸癌術後再発例では、治療後に両testとも上昇した。これは、重粒子線治療に よる細胞障害等が原因と思われる。また、放射線障害をgrade群に分けて比較すると、gradeの高い群においてd-ROMs Testが高値、BAP Testが低値の傾向が見られた。これらの結果から、重粒子治療前の酸化ストレスと抗酸化力の測定は、放射線障害の予測に有用と思われた。, 第586回千葉県下国立病院定例連合研究会}, title = {重粒子線治療における酸化ストレスおよび抗酸化力に関する検討}, year = {2015} }