@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065525, author = {佐藤, 克俊 and 今井, 高志 and 下川, 卓志 and 佐藤 克俊 and 今井 高志 and 下川 卓志}, month = {Oct}, note = {放射線治療後の腫瘍の再増殖の原因の一つとして、腫瘍内における放射線抵抗性がん細胞の存在が考えられる。さらに、治療後の再増殖腫瘍は受けた放射線に対し抵抗性となる可能性もある。これまで、繰り返しX線やγ線を照射されたがん細胞はX線やγ線抵抗性になることがin vitroにて示されてきた。しかし、炭素イオン線の繰り返し照射や、in vivoでの照射でも同様に抵抗性になるのか明らかではない。  そこで我々は、がん細胞に繰り返しX線または炭素イオン線を照射し、照射後に生存または再増殖したがん細胞がX線や炭素イオン線抵抗性を獲得するかどうかin vitroとin vivoで研究してきた。in vitroでは、マウス扁平上皮がん細胞株NR-S1に対しX線または炭素イオン線をそれぞれ合計60Gyまたは30Gyに達するまで繰り返し照射し、生存したがん細胞株をそれぞれX60またはC30細胞として樹立した。X60及びC30細胞のX線と炭素イオン線感受性を解析した結果、X60細胞はX線と炭素イオン線の両方に抵抗性だった。一方、C30細胞は炭素イオン線のみに抵抗性であった。in vivoでは、マウスに移植したNR-S1腫瘍にγ線または炭素イオン線を合計180Gyまたは90Gyに達するまで繰り返し照射し、再増殖した腫瘍をそれぞれGT180またはCT90腫瘍として樹立した。これらの性質を解析した結果、GT180腫瘍の増殖能と肺転移能は親腫瘍NR-S1に比べて著しく亢進し、GT180腫瘍移植マウスの生存率は有意に短縮した。一方CT90腫瘍におけるこれらの性質はNR-S1腫瘍と同等であった。しかし、in vitroでの現象と異なり、GT180とCT90腫瘍のX線や炭素イオン線感受性はNR-S1腫瘍とほぼ同等であった。本ワークショップでは、がんにおけるX線や炭素イオン線抵抗性のメカニズムや、in vitroとin vivoの相違について議論する。, 日本放射線影響学会第57回大会発表}, title = {放射線治療後の再増殖腫瘍モデルの樹立とこれらの性質変化の解析}, year = {2014} }