@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065521, author = {崔, 星 and 崔 星}, month = {Oct}, note = {重粒子線は、一般放射線抵抗性或は術後再発腫瘍に対して顕著な治療成果をあげているが、その分子機序について不明な点が多く、特に癌の根治率を左右する癌幹細胞への影響研究は非常に重要と考える。今回、ヒト消化器系癌細胞(膵臓癌由来PANC1、 PK45、MIAPaCa2、 BxPc3;肝癌由来HepG2、Huh7)を用い、in vitro 及びin vivoにて癌幹細胞を同定・分離し、これら癌幹細胞に対して、炭素線単独或いは抗癌剤(GemcitabineやSorafenib)併用による細胞生存率、DNA損傷、細胞死や血管新生関連等各種遺伝子発現変化の違いまた動物移植腫瘍に対する増殖抑制や治癒率の違いについて比較検討した。上記各種癌細胞において、炭素線照射に比べX線照射では癌幹細胞の割合が線量依存的に有意に増加し、抗癌剤併用ではさらに増加することが認められた。膵臓癌細胞ではCD44+/CD24+やCD44+/ESA+細胞、肝癌細胞ではCD133+/CD90+がそれぞれのマーカー陰性の細胞に比べ有意にcolony形成数が多く、spheroid形成能や動物移植腫瘍形成能が高いことが認められた。CD133+、CD44+/ESA+細胞やCD44+/CD24+は、X 線或いは炭素線照射に対しともに抵抗性を示すが、炭素線はX線照射に比べRBEが2.1-2.5とより強い細胞殺傷能力を持ち、抗癌剤併用では比較的低い線量でも高い殺傷力が認められ、移植腫瘍に対してもより高い腫瘍抑制効果と治癒率が認められた。また、炭素線はX線照射に比べより多く、かつサイズの大きいDNA二本鎖切断損傷マーカーであるγH2AX fociが形成され、抗癌剤併用ではより修復しにくい複雑なDNA損傷を与えることが確認された。以上の結果から、炭素線は放射線抵抗性の癌幹細胞を有効的に殺傷することが示唆され、抗癌剤との併用により比較的低い線量でも癌幹細胞を標的とした有効な重粒子線治療が期待できると考えられる。, 第57回放射線影響学会}, title = {放射線抵抗性癌幹細胞に対する重粒子線単独或は抗癌剤との併用による細胞生存、DNA損傷、腫瘍抑制効果について}, year = {2014} }