@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065516, author = {藤澤, 寛 and 藤森, 亮 and 岡安, 隆一 and 上坂, 充 and 矢島, 浩彦 and 藤澤 寛 and 藤森 亮 and 岡安 隆一 and 上坂 充 and 矢島 浩彦}, month = {Oct}, note = {放射線等によるDNA二本鎖切断(DSB)が生じると、主として相同組換え(HR)修復や非相同末端結合(NHEJ)によりDNA修復が行われることが知られている。これまでに両者の修復経路選択にはクロマチン構造やDNA損傷末端の複雑性が重要な因子であることが報告されており、我々はDNA損傷末端の複雑性とHR経路の初期段階であるDNA末端リセクション(DNA end resection)に着目し研究を進めている。DNA末端リセクションとは、Mre11やExo1等のヌクレアーゼによりDNA切断末端の5’鎖を削り取り3’側の一本鎖DNAを露出することを指す。この末端リセクションの初期過程において、CtIPタンパク質が重要な役割を果たすことが報告されているが、その機能や役割の全容は明らかになっていない。 我々はDNA末端リセクションを効率良く引き起こす重粒子線を用いて、U2OSやHeLa細胞を対象としてCtIPのフォーカス形成やタンパク質発現およびそのリン酸化レベルを蛍光抗体法やウェスタンブロッティング法により検討した。その結果、放射線照射後30分程度でCtIPはATMに依存した高リン酸化レベルを示し、DSB部位でフォーカスを形成することを確認した。また、末端リセクションの初期反応が完了していると考えられる遅い時間(8時間)においてもCtIPはDSB部位に集積し、低レベルのリン酸化修飾を受けながらフォーカス形成を持続していた。さらにシクロヘキシミドによってタンパク質合成を阻害するとDNA損傷を受けた細胞ではCtIPのタンパク質量が減りフォーカス形成も阻害されることから、CtIPは分解と合成を繰り返しながらフォーカスを維持していることが明らかとなった。以上の知見は、CtIPは末端リセクションの初期で働く機能のみならず、他の働きも持っている可能性を示唆する。, 日本放射線影響学会第57回大会}, title = {DNA相同組換え修復の末端リセクションにおけるCtIPタンパク質フォーカスに関する研究}, year = {2014} }