@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065515, author = {矢島浩彦 and 劉翠華 and 中島, 菜花子 and 矢島 浩彦 and 劉 翠華 and 中島 菜花子}, month = {Oct}, note = {放射線によって誘発されるDNA二本鎖切断 (DSB) は細胞にとって放置できない損傷であり、修復反応によって直される。X線などで誘発されたDSBに対するヒト細胞における主要な修復経路は非相同末端結合 (NHEJ: Non-Homologous End Joining) であり、相同組換え (HR: Homologous Recombination) 経路はG2期細胞でも30 % 程度のDSBを修復するのみだと考えられている。HRの初期過程はDNAの一本鎖を5’ 端から削り込む反応であり、DNA end resectionと呼ばれる。結果として残された一本鎖DNA領域が姉妹染色分体に侵入し、組換えに進行する。私たちは、複雑なDNA末端構造を持つ重粒子線誘発DSBに対するヒト細胞の応答を検証し、80 %以上が削り込みを受けていること、HRを行えないG1期細胞でも25 %程度が削り込み活性を保持している事などを示した。これにより、DSB構造の複雑さが修復経路選択の重要な要因であることが明らかになった。しかし、末端の削り込みとその後の反応機構や細胞周期における削り込み活性の制御、修復からエンドポイントまでの細胞応答に関しては多くの点が不明なままである。これらに関して解析を進めており、新しく得られた知見について報告したい。, 日本放射線影響学会第57回大会}, title = {DNA二本鎖切断の修復過程におけるDNA末端の削り込みと細胞応答}, year = {2014} }