@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065505, author = {古場, 裕介 and al., et and 古場 裕介}, month = {Sep}, note = {複雑な線量分布を形成できる重粒子線治療などの高精度放射線治療ではQA/QCのための線量分布検証において高精度・高空間分解能な測定が要求されている。これらの測定では主として電離箱線量計を用いた走査的な測定が行われているが、非常に時間と手間を要することが問題となっている。LETが大きく変化する重粒子線の線量分布測定ではLET依存性のない検出器を利用する必要であり、ガス中の電離を利用した検出器はLET依存性が非常に小さいことから重粒子線の線量分布測定への応用が期待されている。我々はこれまでガス検出器の一つであるGlass GEM(Gas Electron Multiplier)とシンチレーションガス(Ar/CF4)を用いた炭素線の2次元線量分布測定システムの開発を行ってきた(Fig.1)。本検出器はシンチレーションガス中の電離量分布をGlass GEMにて電子増幅し、その際に発生した光量分布を裏側から45度に配置した鏡と冷却CCDカメラを用いて撮影するというものである。従来のカプトン膜を利用したGEMは放電時の絶縁破壊などが問題となるなど取扱いが困難であるが、フォトエッチング技術を用いたガラス製のGEMは放電時の絶縁破壊に強いことが特徴である。またGlass GEMは開孔部のアスペクト比を大きくすることが可能なため1枚のGlass GEMにより高ゲインを実現でき、CCDカメラを用いてリアルタイムで十分な光量分布を取得することが可能である。 これまでに本検出器を用いて炭素線の水中深度応答分布の測定を行い、検出器構造と材料の改善を進めてきた。今回、GEM間電圧印可法と電離量信号の読取法の改善を行い、放医研HIMACの炭素ビームを用いて本検出器の電離層部の電離量とGEM部の発光量の関係を調べた。Fig.2にC290 MeV/u Rippleビームを照射した際の各水等価深さにおける本検出器の電離層部の電離量とGEM部の発光量を示す。ブラックピーク付近で若干の差異が見られるが、電離量と発光量がほぼ比例していることがわかる。これより本検出器がLETに依存しない応答を示すことが確認できた。今後、ブラックピーク付近の電離量と発光量の差異を詳細に調べる予定である。, 第75回応用物理学会秋季学術講演会}, title = {シンチレーティング Glass GEMの炭素線に対する応答(3)}, year = {2014} }