@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065494, author = {松山, 嗣史 and 吉井, 裕 and 伊豆本, 幸恵 and 柳原, 孝太 and 右田, 豊紀恵 and 今関, 等 and 濱野, 毅 and 山西, 弘城 and 稲垣, 昌代 and 酒井, 康弘 and 栗原, 治 and 酒井, 一夫 and 松山 嗣史 and 吉井 裕 and 伊豆本 幸恵 and 柳原 孝太 and 右田 豊紀恵 and 今関 等 and 濱野 毅 and 栗原 治 and 酒井 一夫}, month = {Sep}, note = {我々は、蛍光X線分析法(XRF)を用いた創傷部アクチニド汚染評価法の開発を目指している。これまで創傷部を模したファントムを構築し研究を行ってきたが、血液アッセンブリの保存性の低さが問題となっていた。そこで本研究では模擬血液を用いた模擬血液アッセンブリを作成し、XRFにおける有用性を検証した。 キーワード:XRF、アクチニド、創傷汚染、ファントム \n1.緒言 線は血液などにより容易に遮断されてしまうことから、アクチニド核種を含む創傷部汚染の評価をα線計測によって行うのが困難な場合がある。そこで、我々はXRFによる汚染評価法を提案している。XRFは比重が1前後の試料に対しては数mm程度の深さまでが測定対象となるため、アクチニド核種が血液に覆われていても検出が可能である。これまで、この評価法の確立のため、出血を模して非凝固処理済みのマウス血液をアクリル板に封入したもの(以下、血液アッセンブリ)を含む創傷汚染ファントムを用いて研究を行ってきた。しかし、この血液アッセンブリは保存性が低く10日ほどで使用不可能になってしまう。そこで、本研究では模擬血液を用いた模擬血液アッセンブリを作成し、XRFにおける有用性を検討した。 2.実験 模擬血液アッセンブリとして、血中濃度の比較的高い鉄、亜鉛、臭素をヒト全血と同じ濃度含む希硝酸溶液を2mm厚のアクリル板に封入したもの(模擬血液アッセンブリ)を作成した。作成した模擬血液アッセンブリや従来の血液アッセンブリ(マウス、ヒト)とレジンアッセンブリ(アクチニド汚染軟組織を模擬して非放射性鉛を混入させたエポキシレジンプレート)を重ねたものを、可搬型 (アワーズテック100FA) および卓上型(SII SEA1100)の蛍光X線分析装置を用いてXRF分析し、ヒト血液、マウス血液と模擬血液間の相違について検討した。 3.結果・考察 測定された蛍光X線スペクトルで、ヒト血液におけるBrのK線強度はマウス血液と模擬血液の場合に比べていくぶん低かったが、他のピークにおいて有意な差は見られなかった。有意な差が認められたBrの信号強度の違いはPbの信号強度にも、そのエネルギーでのバックグラウンドにも影響しないことが明らかになった。このため、作成した模擬血液アッセンブリは血液アッセンブリの代用品として有用であると言える。 4.結語 本研究によって、模擬血液が有用であることが示された。今後は模擬血液アッセンブリを含む創傷部汚染ファントムを用いて創傷部アクチニド汚染迅速評価法の開発を進めていく。, 日本原子力学会2014年秋の大会}, title = {蛍光X線分析による創傷部汚染迅速評価(2) 模擬血液による傷モデルファントムの保存性向上}, year = {2014} }