@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065493, author = {伊豆本, 幸恵 and 吉井, 裕 and 柳原, 孝太 and 松山, 嗣史 and 右田, 豊紀恵 and 今関, 等 and 濱野, 毅 and 山西, 弘城 and 稲垣, 昌代 and 酒井, 康弘 and 栗原, 治 and 酒井, 一夫 and 伊豆本 幸恵 and 吉井 裕 and 柳原 孝太 and 松山 嗣史 and 右田 豊紀恵 and 今関 等 and 濱野 毅 and 栗原 治 and 酒井 一夫}, month = {Sep}, note = {我々は、創傷を伴うアクチニド汚染事故に備え、事故が発生した際に創傷部の体液を拭き取り、蛍光X線分析装置で測定することで汚染の有無を迅速に判定する手法 (拭き取り法) の確立を目指している。本研究では拭き取り法で用いる、拭き取り素材の検討を行った。 キーワード:創傷部、蛍光X線分析、鉛、アクチニド \n1.緒言 核燃料取り扱い施設では、アクチニド等の重金属汚染を伴う創傷事故が起こる可能性がある。しかし、創傷部アクチニド汚染を現場で迅速に評価することは困難である。そこで、我々は蛍光X線分析により、創傷部のアクチニドを検出する手法を開発している。蛍光X線分析は化学的な前処理が不要であるため、現場での迅速評価が可能である。我々は一連の評価手法において、創傷を伴うアクチニド汚染事故が発生した際に、まず、汚染した創傷部の体液をガーゼで拭き取り、これを蛍光X線分析することで汚染の有無を迅速に判定することを想定している (拭き取り法)。本研究では拭き取り法で用いる、拭き取り素材の検討を行った。 2.実験 本研究では模擬汚染物質として非放射性の鉛を用い、希硝酸で希釈系列を作成した後に非凝固処理済みマウス血液と9 : 1の割合で混合して模擬汚染血液を調製した。模擬汚染血液中の鉛の最終濃度は0, 6.25, 12.5, 25, 50, 100 ppmである。これを5.5 mmϕに切り出した2種類のフィルター (Avantec, 5A and 4A) と耳鼻科用綿棒 (白十字, 5号) に吸い込ませた。また、八つ折りガーゼ (白十字, テトラガーゼNo.3) に鉛含有血液を10 µLずつ滴下した。これらを可搬型蛍光X線分析装置 (Rigaku, Niton, XL3t-950S) と卓上型蛍光X線分析装置 (SII, SEA1100) で分析した (可搬型 : 測定時間15, 30, 45, 60 秒、管電圧50 kV、管電流自動設定 卓上型 : 測定時間 15, 30, 45, 60 秒、管電圧50 kV、管電流1 mA)。 3.結果・考察 どの拭き取り素材、蛍光X線分析装置を用いた場合でも、観測された蛍光X線スペクトルの10.55 keV領域に鉛のL線が観測され、その信号強度は鉛濃度と比例した。鉛の検出下限を求めたところ、どちらの装置を用いた場合でも、検出感度は感度の高い方から4A、5A、ガーゼ、綿棒の順となったが、フィルター間での検出感度の違いは小さかった。吸水性は4Aよりも5Aの方が高く、これにより拭き取り時間が短縮できることを考慮に入れると、拭き取り法で用いる拭き取り素材は5Aフィルターが最適であると考えられる。, 日本原子力学会「2014年秋の大会」}, title = {蛍光X線分析による創傷部汚染迅速評価(1) 拭き取り法における手法の最適化}, year = {2014} }