@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065473, author = {谷, 幸太郎 and 栗原, 治 and 金, ウンジュ and 酒井, 一夫 and 明石, 真言 and 谷 幸太郎 and 栗原 治 and 金 ウンジュ and 酒井 一夫 and 明石 真言}, month = {Jun}, note = {1.はじめに 内部被ばく線量を評価するために実施する体外計測では、物理ファントムとの相対測定によって体内の放射能を評価する。しかし、物理ファントムは多くの場合簡易化されており、必ずしも人体の組織やその解剖学的位置を良く再現しているとは限らない。放射線医学総合研究所では、東京電力福島第一原子力発電所事故に係る支援の一環として、緊急作業によって過度に内部被ばくしたおそれのある作業者を受け入れ、体外計測に基づく内部被ばく線量評価を進めている。作業者の内部被ばく線量に寄与する主要な核種のひとつはI-131であると考えられる。ヨウ素は甲状腺へ選択的に取り込まれることから、受け入れた作業者を対象に甲状腺計測が実施された。本研究は、甲状腺計測の結果からI-131による内部被ばく線量を再構築することを目的としており、ここでは物理ファントム及びボクセルファントムに対する甲状腺計測時の検出器のエネルギー応答を数値シミュレーションによって比較した。また、計測した作業者のスペクトル解析を実施した。 2.各種ファントムに対する検出器応答の比較 汎用放射線輸送計算コードであるMCNPXにより、作業者の計測に使用したGe半導体検出器(ORTEC, LOAX-70450/30P)を搭載した甲状腺モニタをモデル化した。モデル化に際して、Ba-133及びCs-137の混合線源が封入された物理ファントムであるオリンスファントムに対する検出器のエネルギー応答を実験及び計算によって評価し、経年劣化等によって生じるGe結晶の不感層を最適化した。最適化した検出器を使用し、欧米人に基づく国際放射線防護委員会(ICRP)の標準ボクセルファントム及び日本人に基づくJMファントムに対するエネルギー応答を評価した。物理ファントム及びボクセルファントムの検出器応答の比較により、200keV以上の光子に対する応答はいずれのファントムに対しても同等であったが、それ以下の光子に対する応答はファントムに大きく依存することが明らかとなった。 3.作業者のスペクトル解析 作業者の計測によって、I-131に起因する80.2, 284, 365及び637keVのピークが得られている。2.で評価したエネルギー応答を使用して、各ピークから甲状腺内のI-131の放射能を評価した結果、80.2keVとその他のピークとの間で大きく異なることが確認された。これは、頸部表面から甲状腺までの軟組織の厚さに個人差があることが原因であると考えられる。軟組織の厚さに対する各ピーク効率の比率を明らかにすることで、軟組織の厚さの推定及び甲状腺内のI-131の放射能の評価精度の向上が可能となることが示唆された。, 日本保健物理学会第47回研究発表会}, title = {数値シミュレーションによるI-131を対象とした甲状腺計測の検討}, year = {2014} }