@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065466, author = {岡野, ジェイムス 洋尚 and 原, 央子 and 長谷川, 実奈美 and 小林, 亜利紗 and 及川, 将一 and 野島, 久美恵 and 小西, 輝昭 and 小林 亜利紗 and 及川 将一 and 野島 久美恵 and 小西 輝昭}, month = {Mar}, note = {宇宙環境は地上よりも、高線エネルギー付与 (linear energy transfer; LET) な荷電粒子線をはじめとして、多種な線質の宇宙放射線が低線量率で 国際宇宙ステーション内まで貫いて入ってくる。そして、人体への放射線影響として、宇宙飛行士の血中リンパ球の染色体異常発生、中枢神経影響、白内障などが報告されている。その中でも、ライトフラッシュという現象は、多くの宇宙飛行士は目の中に白い火花が飛び散るような経験を示し、これは、宇宙放射線が眼球や視神経を貫いたときおき、これは、荷電粒子線の生物効果として、神経細胞の初期応答の一つと考えられる。神経細胞間の伝達を司るシナプスは、神経細胞同士の液性因子等の授受や周辺アストロサイトから神経細胞への接触刺激などにより、安定して信号伝達ができるよう成熟していくことが知られている。 神経細胞は成熟したシナプスを介して樹状突起で他の神経細胞からの信号を受け取ることができるようになり、細胞体において入力信号を処理し、軸索から他の神経細胞へと信号を出力している。信号を受け取った神経細胞は同じようにして、別の神経細胞へ信号を出力する。ある神経細胞が信号を出力すると、次々と信号が伝播していく。神経の伝達機構はこのように単純な法則で説明でき、情報処理モデルとして考案できるような機械的な信号の入出力が行われていることが知られている。そして、この神経回路への入力は、電気信号ニューロトランスミッターから行われると考えられている。このような現象は、一般的なブロードビーム照射では、複数の細胞が同時に照射されることにより、これらシグナルのやり取りが複合的に発生、または交差することから、単一細胞レベルでの放射線に対する初期応答を時系列で解析することは原理的に不可能である。また、このようなシグナル伝達は、一般的なストレスに対する応答では、数秒後に開始され、その後数十秒後に最大を示すことが知られている。そのため、照射後、数秒後からの観察が可能な照射・観察システムが必要となる。このように、単一細胞レベルへの照射、追跡が可能であり、照射細胞および非照射細胞を区別して追跡が可能なマイクロビーム細胞照射装置による照射実験と画像取得・解析が必須である。 本研究では神経回路への入力と伝播について、単一細胞レベルでの放射線応答の詳細を調べることで、放射線に対する神経回路全体の応答パラダイムの理解に貢献できると考えている。 本年度からSPICE 共同利用を開始し、マイクロビーム照射に用いることのできる薄膜の中から神経細胞培養に最適な膜の検討を行い安定的に培養可能な条件を得ることができた。そのシステムを用いて、マイクロビーム照射により照射神経細胞の活性化と周辺神経細胞の活動低下との2つの現象がカルシウムイメージングにより示唆されたことを報告する。単一神経細胞へのマイクロビーム照射が与える影響の広がりについても解析をしているところであり、今後も詳細に調べていく。, 第4回共用施設(PASTA&SPICE, NASBEE)共同研究成果報告会}, title = {マイクロビーム照射法による放射線誘発神経活性化と信号伝播の可視化}, year = {2014} }