@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065442, author = {小林, 進悟 and 四野宮, 貴幸 and 吉田, 徹 and 内堀, 幸夫 and 北村, 尚 and 小平, 聡 and 石川, 剛弘 and 及川, 将一 and 白川, 芳幸 and 栗田, 和好 and 小林 進悟 and 四野宮 貴幸 and 吉田 徹 and 内堀 幸夫 and 北村 尚 and 小平 聡 and 石川 剛弘 and 及川 将一 and 白川 芳幸}, month = {Mar}, note = {東京電力福島第一原子力発電所事故以降、放射性物質の飛散が社会問題となっており、除染や原子炉廃止措置等が大きな課題である。除染作業を効率化するため放射性セシウムを可視化するカメラとしてガンマカメラやコンプトンカメラの研究が進められているが、被災地の除染問題や原子炉廃止措置等のさらなる効率化を進めるためには、可視化カメラの高感度化、軽量化、低価格化を進め広く普及させる必要がある。我々は、これらの要求を見据えて高エネルギーのガンマ線を捉えるかわりに、特性X線を検出することで放射性セシウムを可視化し、高感度・軽量・低価格の特性X線カメラの研究開発を事故後から進めてきた。 セシウム134 やセシウム137 からは、内部転換電子の放出に伴いK 殻から特性X 線(32, 36keV)が放出される。その放出割合はセシウム137 の場合は一崩壊あたり6.9%であり、ガンマ線662keVの85.1%に比べて1 桁小さいが、X 線領域では検出効率を100%近くまで容易に上げることができるので計数効率はガンマ線とほとんど変わらない。一方で、X 線領域の周囲からのバックグランドは薄い遮蔽体(例えば1mm 厚のステンレス)で容易に遮蔽できるため、ガンマカメラで使われる遮蔽体(例えば数cm 厚の鉛)の重量を大幅に軽量化することが可能である。さらに、汎用的な部品でも十分な性能が得られることを確認しコスト削減をした結果、高感度化・軽量化・低価格化を実現した特性X線カメラのプロトタイプの製作した。 実際には、放射性物質からのガンマ線が土壌やカメラの周囲の物質とのコンプトン散乱によって生じる散乱ガンマ線がバックグランドとなり特性X線カメラの感度を低下させてしまう。しかし、カメラの遮蔽体の材料や厚み、センサの材質や形状を工夫することでバックグランドの影響を小さくすることに成功した。 発表では、特性X線カメラのプロトタイプの製作とその試験結果について報告する。プロトタイプのセンサはシンチレータと光電子増倍管を用いて製造した。実験室内(0.07μSv/h)においては、セシウム137 の1MBq 放射線源を80cm の距離においた場合(カメラの位置へ0.16μSv/h の寄与)、約3 秒でセシウムの位置を特定することができる。また、現在半導体センサを使用したA5サイズの手持ちカメラの開発を進めており、その開発状況についても報告する。, 「2014年第61回応用物理学会春季学術講演会」における口頭発表}, title = {放射性セシウムを可視化するための 特性X線カメラ}, year = {2014} }