{"created":"2023-05-15T14:47:40.983482+00:00","id":65378,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"efe8a02e-9a26-4dd5-b1b8-e78dec72ef71"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"65378","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"65378"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00065378","sets":["10:29"]},"author_link":["644092","644093"],"item_10005_date_7":{"attribute_name":"発表年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_date_issued_datetime":"2013-02-05","subitem_date_issued_type":"Issued"}]},"item_10005_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"1.背景・目的\n 我々は、IMRTをはじめとする高精度放射線治療の3次元線量分布測定に用いることを目的とした組織等価ファントム熱ルミネセンス線量計(Tissue Equivalent Phantom Thermoluminescence Dosimeter: TEP-TLD)の開発を進めている1)。この線量計は、実効原子番号7.42、密度1.01 g/cm3であり線量計そのものを組織等価ファントムとして使用できる点が最も特徴的である。X線に対する深部線量百分率と軸外線量比の測定を行い3次元的に高い組織等価性が示されている。さらに耐熱性エポキシ樹脂を使用することで大型化かつ表面均一性の向上に成功している。今回、200 mm x 200 mm の面積を持つ板状のTEP-TLDを用いて線量分布測定を行うため、基礎特性調査と2次元線量校正を行った。また、重粒子線治療の線量分布測定への応用を行うため、TEP-TLDの炭素線に対する応答特性を調べた。\n\\n2. 方法\n 放射線医学総合研究所の60Co-γ線照射装置を用いてTEP-TLDのGlow曲線、フェーディング、線量に対するTLの直線性を調べた。また、200 mm x 200 mmの板状のTEP-TLDの2次元的な線量校正を行った。Glow曲線の測定にはチップ上のTEP-TLDと図1のような暗箱内に設置したヒーター、フォトンカウンティングユニットを用いた。図2に2次元分布測定に使用した200 mm x 200 mmの板状のTEP-TLDを示す。熱蛍光量の2次元測定を行うために図3のような高感度CCDカメラを用いた専用の読み取り装置を作成した。この装置で取得した2次元TL分布と電離箱線量計を用いて測定した線量分布を比較し大型TEP-TLDの2次元線量校正を行った。また、0.10 Gy ~ 5.0 Gyまでの線量に対するTL量の直線性を確認した。また、同所のHIMACにて290MeV/u 炭素線を照射し、その水等価深度線量とTEP-TLDの応答の比較を行った。\n\\n3.結果・考察\n TEP-TLDのGlow曲線のメインピークは約120℃であり、常温にて約1.26 dayでTL量が半減することが分かった。TL量の再現性は0.25 Gy照射に対し約1.2%程度であり、0.1 Gy~5.0 Gyまでの領域で高い線量線形性が得られた(図4)。またCCDで取得したTL分布と電離箱を用いた測定した線量分布を比較することにより読取ピクセル単位毎に校正定数を与えることにより200 mm x 200 mmのTEP-TLDに対して2次元線量校正を行った。\n 炭素線に対する応答実験では60Co-γで規格化したTEP-TLDの応答と電離箱線量計による測定値の比較を行った。図5にMono 290 MeV/u 炭素線をTEP-TLDに照射により得られたTL分布を示す。図6に水等価厚深に対する線量とTEP-TLDの応答を示す。高LET領域であるBragg-Peak付近でTEP-TLDの応答が低下していることがわかる。TL効率はLET領域ほど低下し、290 MeV/u 炭素線のブラッグピーク部では約20%になることが分かった。\n 重粒子線の線量分布測定にTEP-TLDを応用するためにはLETに依存した補正を行う必要がある。これまでの報告でTLDのGrow曲線がLETにより異なることが報告されている2,3)。Grow曲線や熱蛍光スペクトルを測定することにより照射場のLETを推測することができると期待できる。今後、Glow曲線や熱蛍光波長スペクトルのLET依存性を調べ、TEP-TLDを用いた重粒子線線量分布への応用を目指す。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10005_description_6":{"attribute_name":"会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等)","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"第27回 研究会「放射線検出器とその応用」","subitem_description_type":"Other"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"古場, 裕介"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"644092","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"古場 裕介","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"644093","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"conference object","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f"}]},"item_title":"組織等価ファントムTLDの2次元線量校正法と炭素線応答","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"組織等価ファントムTLDの2次元線量校正法と炭素線応答"}]},"item_type_id":"10005","owner":"1","path":["29"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2013-12-03"},"publish_date":"2013-12-03","publish_status":"0","recid":"65378","relation_version_is_last":true,"title":["組織等価ファントムTLDの2次元線量校正法と炭素線応答"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T21:00:47.763612+00:00"}