@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065290, author = {山田, 滋 and 篠藤, 誠 and 遠藤, 悟史 and 今田, 浩史 and 安田, 茂雄 and 鎌田, 正 and 山田 滋 and 篠藤 誠 and 遠藤 悟史 and 今田 浩史 and 安田 茂雄 and 鎌田 正}, month = {Nov}, note = {【目的】直腸癌の骨盤内局所再発に対しては、従来の放射線治療では十分な治療効果を得ることができなかった。1994年に開始された重粒子線治療は、従来放射線抵抗性とされていた腺癌にも抗腫瘍効果が高いことが明らかとなった。そこで直腸癌切除後の骨盤内局所再発に対する重粒子線治療の安全性と抗腫瘍効果を明らかにすることを目的として第I/II相試験を2001年から開始した。 【方法】対象は、直腸癌切除後の骨盤内に限局する再発病変で、先行する直腸癌切除の組織学的手術根治度がAであり、かつ明らかな骨破壊像・膀胱浸潤を認めず、照射の標的体積内に消化管が含まれない病変である。重粒子線としては炭素イオン線を用い、照射は67.2-73.6GyE/16回/4週間で治療を施行した。 【成績】2001年4月から2010年8月まで154例(163病巣)の直腸癌局所再発を治療した。年齢は27から78才で平均年齢61.5才である。再発部位としては仙骨前面が64例(+3病巣)と最も多く、骨盤側壁59例(+6)、骨盤周囲軟部組織22例、吻合部9例であった。現在までのところ、皮膚・消化管・尿路にgrade3以上の急性期反応を認めていない。遅発反応として、腫瘍の壊死層が皮膚経由で外と交通し膿瘍を形成し皮膚のgrade3となった症例が2例および吻合部再発にて腸管にgrade3の潰瘍が見られた1例が認められた。抗腫瘍効果としては局所一次効果(治療後6ヶ月までの最大の効果)でCRは20例、PR50例、SD93例、PD0例であった。局所制御率(治療終了後、対象となった病変および隣接する領域に腫瘍の再増殖・新たな病変の出現がない割合)としては、治療後5年の時点において全症例では88%で、線量別では67.2GyEで35%、70.4GyEで94%、73.6GyEで92%であった。生存率は全症例では3年は69%、5年は41%であり、線量別では5年生存率が67.2GyEで24%、70.4GyEで31%、73.6GyEで43%と外科的治療に匹敵する良好な成績であった。 【結論】重粒子線治療は患者に過大な負担をかけることなく治療成績を向上させることが示された。, 第66回日本大腸肛門病学会学術集会}, title = {直腸癌術後再発に対する重粒子線治療}, year = {2011} }