@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065271, author = {李, 惠子 and 松本, 孔貴 and 鵜澤, 玲子 and 金子, 由美子 and 山下, 慶 and 窪田, 宜夫 and 平山, 亮一 and 古澤, 佳也 and 鎌田, 正 and 李 惠子 and 松本 孔貴 and 鵜澤 玲子 and 金子 由美子 and 山下 慶 and 窪田 宜夫 and 平山 亮一 and 古澤 佳也 and 鎌田 正}, month = {Aug}, note = {重粒子線治療などの治療技術の進歩によりがんの制御率は増加しているが、患者の予後に大きく関与する遠隔転移の制御はまだ十分とは言えず、局所制御のさらなる向上に加えて転移抑制を目的とした治療法の探索が重要である。Hsp90タンパクは、熱等の外的ストレスにより発現が上昇し、そのクライアントプロテインと結合することで分子シャペロンとして細胞の増殖・生存や癌化に関わる種々の癌遺伝子産物やシグナル伝達分子の機能、局在、安定化に関与する。また、Hsp90の発現や生存における依存度は正常細胞よりも腫瘍細胞で高く、Hsp90阻害剤はがん細胞特異的に作用することが知られている。  本研究では、HSP90阻害剤であるPU-H71(PU)と放射線との併用効果を、細胞致死だけでなく転移抑制の観点からも検討を行うことを目的とした。高転移性を有するマウス骨肉腫細胞LM8を用い、高LET放射線として炭素線(290 MeV/u、6cm拡大ブラックピーク)を、基準放射線としてX線(200 kV, 20 mA、Wターゲット)を用いた。細胞致死はコロニー形成法による細胞生存率で評価し、転移能抑制はBoyden Chamber法、Matrigel Invasion法、Adhesion Assayを用い、遊走能、浸潤能および接着能に対する抑制効果で評価した。PU単独処理により、生存率は1 µMまで濃度依存的に減少し、その後ほぼ一定を保ったことから、1 µM以下の濃度における放射線増感効果を評価した。PU処理により、X線及び低・高LET炭素線のいずれにおいても顕著な細胞致死増感効果が認められたが、転移能抑制効果においては、遊走能、浸潤能、接着能全てのエンドポイントで、PU処理(0.1µM)による顕著な転移能抑制増感効果は観察されなかった。一方で、細胞致死で確認された増感効果は、X線では低濃度で大きな増感を示し、高濃度になるに従い増感比が減少したが、高LET炭素線ではこのような濃度上昇に伴う増感比の減少は見られなかった。今後、PUによる細胞致死増感効果に関わる分子メカニズムを解明すると共に、低LET放射線と高LET放射線における増感の濃度依存性の違いに注目して更なる検討を行う予定である。, 文部科学省復興対策特別人材育成事業「被ばくの瞬間から生涯を見渡す放射線 生物・医学の学際教育」主催、若手放射線生物学研究会企画京都大学原子炉実 験所専門研究会 共催 集中講義}, title = {HSP90阻害剤と放射線の併用による細胞死および転移能への影響}, year = {2013} }