@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065267, author = {山下, 慶 and 松本, 孔貴 and 李, 惠子 and 金子, 由美子 and 月本, 光俊 and 小島, 周二 and 松本, 英樹 and 古澤, 佳也 and 山下 慶 and 松本 孔貴 and 李 惠子 and 金子 由美子 and 松本 英樹 and 古澤 佳也}, month = {Oct}, note = {近年、粒子線治療やIMRTなどの高精度放射線治療の普及により、がん患者に対する放射線治療の局所制御は目覚ましい向上を見せている。しかし、がん患者の予後により密接に関わる遠隔転移に関して、その制御が十分であるとは言い難く、転移抑制を目的としたさらなる基礎研究と治療法の探求が必須である。 細胞に外的ストレスが作用すると、様々な生理活性物質が細胞外に放出・産生され、それらは細胞間の情報を伝達する媒介として重要な役割を担っている。近年、ATPやNOが特に低線量の放射線照射によって細胞外に放出・産生され、DNA損傷や細胞致死、細胞の運動性などの様々な生物影響に関与する事が明らかとされつつある。また、TRPチャネルは、様々な生理活性物質により活性化されるカチオンチャネルであり、莫大な機能的多様性を有するイオンチャネルファミリーを成す。中でもTRPV1はATPやNO等により活性化され、TRPM2は酸化ストレスやDNA修復過程で産生されるADPR等により活性化される。これらの活性化によりCa2+流入を細胞内シグナルとして効率的に伝えることが報告されており、またCa2+が転移能亢進に関与しているという報告もある。 本研究では、我々の先行研究で得られているX線の低線量(0.5 Gy程度)照射時に見られた細胞遊走ならびに浸潤能の亢進におけるATP、NO、TRPチャネルの関与を明らかにすることを目的とした。 予備的な実験結果から、低線量照射時のATP産生は、細胞のDNA損傷・修復系に影響は及ぼすが、遊走能に対しては顕著な影響は示さなかった。一方で、TRPチャンネルの活性化は細胞の遊走能を直接的に促進しないが、EMT(上皮間葉転換)を促進する可能性が示唆された。  本大会では、ATP、NO、TRPチャネルに対する修飾薬剤を処理した細胞に低線量放射線を照射した場合の細胞遊走能、浸潤能の変化、EMTの有無およびDNA損傷修復応答について詳細を報告する。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {低線量放射線照射後の細胞間情報伝達物質と転移能の関係}, year = {2013} }