@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065234, author = {松本, 孔貴 and 山下, 慶 and 李, 惠子 and 鵜澤, 玲子 and 平山, 亮一 and 金子, 由美子 and 増永, 慎一郎 and 安藤, 興一 and 白井, 敏之 and 古澤, 佳也 and 松本 孔貴 and 山下 慶 and 李 惠子 and 鵜澤 玲子 and 平山 亮一 and 金子 由美子 and 白井 敏之 and 古澤 佳也}, month = {Oct}, note = {がんの中には低酸素環境が存在し、がんの増殖や悪性化だけでなく血管新生や浸潤、運動性などの転移関連因子にも影響を及ぼす事が知られる。放射線抵抗性因子である低酸素領域は、放射線治療後の細胞の転移能にも密接に関与することが考えられるが、その影響については未知な部分が多い。本研究では、低酸素環境による転移能の変化とそれに対するX線及び炭素線の影響を調べる事を目的とする。【方法】高転移能を有するマウス骨肉腫由来LM8細胞を用い、嫌気培養用アネロパックを用いて培養容器内のガス置換を行い、酸素分圧をOxygen Monitorにて測定し、1 %酸素分圧下での継続的な低酸素処理(急性〜慢性低酸素環境及び低酸素環境と有酸素環境を繰り返した間欠的低酸素環境)を行った。炭素線またはX線で照射後、細胞致死はコロニー形成法で調べ、転移能としては遊走能変化をBoyden chamber法で調べた。【結果】細胞致死:1%酸素分圧下で培養した細胞に照射を行い、得た生存率から酸素増感比(OER)を算出した。X線照射後のOERは6時間まで上昇し、それ以降は24時間まで一定だった。一方、炭素線照射後のOERは低酸素処理3〜24時間で有意な差は見られなかった。遊走能変化:1%酸素分圧下で培養した細胞の遊走能は、9時間までは常酸素下に比べ有意な亢進は見られず、12〜24時間で有意に亢進した。12時間低酸素処理後の細胞に照射し遊走能変化を調べた結果、低酸素処理細胞は常酸素細胞に比べ照射後の遊走能が高く、間欠的低酸素処理を行うとさらに遊走能が亢進した。【結論】慢性的な低酸素環境は細胞の遊走能を亢進し、間欠的低酸素環境は腫瘍内細胞の転移能にさらに大きく関与する事が示唆された。今後は、転移能亢進及び放射線照射後のメカニズム解析を行い、転移抑制の観点から低酸素環境を標的とした放射線治療の提案を行いたい。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {低酸素環境下がん細胞の転移能に対する放射線影響}, year = {2013} }