@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065232, author = {小藤, 昌志 and 長谷川, 安都佐 and 高木, 亮 and 佐々原, 剛 and 伊川, 裕明 and 鎌田, 正 and 小藤 昌志 and 長谷川 安都佐 and 高木 亮 and 佐々原 剛 and 伊川 裕明 and 鎌田 正}, month = {Oct}, note = {目的:頭蓋底、上位頸椎脊索腫の標準治療は手術であるが、不完全切除例や切除不能症例にはX線治療が行われる。しかしながら頭蓋底脊索腫はX線抵抗性であることに加え、脳幹や脊髄などの臓器が近接しており腫瘍制御に十分な線量を投与する事が難しい。重粒子線はX線と比較して抗腫瘍効果に優れ、また腫瘍への線量集中性が良好であることから頭蓋底脊索腫に対する効果が期待される。この研究では頭蓋底、上位頸椎脊索腫に対する重粒子線治療の治療効果、安全性を評価する事を目的とした。 \n対象と方法:1997年4月から2012年1月までに当院で重粒子線治療を施行された頭蓋底、上位頸椎脊索腫症例50例を対象とした。男性23例、女性27例。年齢中央値は55歳(16-76歳)。頭蓋底原発が34例、上位頸椎原発が16例であった。重粒子線治療時の腫瘍の状態は術後残存が26例、術後再発が13例、未治療が11例であった。肉眼的な腫瘍体積は1.5〜170.8ml、平均32.0mlであった。線量分割は全例16回/4週で行われた。処方線量は第1相線量増加試験の症例が含まれるため初期の10例は48〜57.6Gy equivalent (GyE)、その後の40例には60.8GyEが用いられた。急性期反応はRadiation Therapy and Oncology Group scoring system、晩期反応はNational Cancer Institute Common Terminology Criteria for Adverse Effect version 3.0を用い評価した。局所制御は照射野内に腫瘍の再増大傾向が無い事と定義した。 \n結果:全例予定通りの治療が完遂可能であった。全症例の経過観察期間中央値は64ヵ月(9-163ヵ月)。局所再発は6例、照射野辺縁再発は4例、遠隔転移は6例に認められた。全症例の5年局所制御率、局所領域制御率、全生存率、無増悪生存率はそれぞれ89.8%、80.5%、89.3%、69.7%であった。 10年局所制御率、局所領域制御率、全生存率、無増悪生存率はそれぞれ82.4%、73.5%、58.1%、36.6%であった。 60.8GyEで治療された40例の5年局所制御率、全生存率はそれぞれ93.6%、89、8%であった。急性期にGrade4以上の有害事象は認めなかった。晩期には腫瘍関連有害事象として高線量域内で視神経炎に伴う患側視力低下(Grade 4)を2例、咽頭粘膜潰瘍(Grade 2)を3例、放射線脳炎(Grade 2)を1例、放射線脊髄炎(Grade 2)を1例に認めた。 \n結論:頭蓋底、上位頸椎脊索腫に対して重粒子線治療は安全な治療法であり手術不能症例に対しても長期にわたる腫瘍制御、生存が期待できる。, 第51回日本癌治療学会学術集会}, title = {頭蓋底、上皮頸椎脊索腫に対する重粒子線治療の長期成績}, year = {2013} }