@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065205, author = {崔, 星 and 若井, 俊文 and 白井, 敏之 and 崔 星 and 白井 敏之}, month = {Oct}, note = {【目的】原発性肝癌は肝細胞癌を中心に世界的にみても増加しており、日本では年間死亡数は3.4万人とがん死亡では3位に位置し、今後の有効な治療対策が強く望まれている。放医研では今まで440例以上の重粒子線による肝癌治療を行っており、現在は少分割短期照射2回/2日照射法も導入され、良好な治療成績を得ている。本研究では、炭素線単独或はSorafenibやChk1阻害剤併用による肝癌幹細胞に対する生存及びDNA損傷や修復への影響を調べる。 【方法】超高速セルソーターを用いて肝癌細胞株Huh7、HepG2より癌幹細胞を同定・分離し、炭素線単独或はSorafenibやChk1阻害剤AZD7762併用によるこれら癌幹細胞に対するコロニー形成能、spheroid形成能及びDNA損傷の違いをX線照射のものと比較検討した。 【結果】Huh7、HepG2細胞においてCD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞集団はCD133-/CD90-、CD44-/ESA-細胞集団に比べ有意にコロニー形成数とspheroid形成数が多いことが認められた。CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞集団は、X線、炭素線照射に対しともに抵抗性を示すが、炭素線はより強い細胞殺傷能力が認められた。CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞割合は、X線照射72h後線量依存的に増加し、X線とSorafenibやAZD7762との併用はX線単独照射に比べ、より癌幹細胞enrichmentが認められた。それに対し、炭素線単独或はSorafenibやAZD7762との併用はX線照射のものほどの癌幹細胞集団のenrichmentは認められず、やや増加か減少させた。また、炭素線はX線照射のものに比べ、コロニーやspheroid形成能を顕著に抑制し、処置24h後のrH2AX foci残存が有意に多いことが認められた。 【結論】肝癌細胞において、CD133+/CD90+、CD44+/ESA+細胞は明らかに自己複製や放射線抵抗性を示しており、SorafenibやChk1阻害剤との併用は炭素線単独照射に比べ低い線量でもより強く肝癌幹細胞を殺傷することが示唆された。, 第56回日本放射線影響学会}, title = {重粒子線単独或はSorafenibやChk1阻害剤併用による肝癌幹細胞への影響}, year = {2013} }