@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065201, author = {川口, 勇生 and 川口 勇生}, month = {Oct}, note = {放射線影響研究で最も基本的な単位は、対象物質の単位重量当た りに吸収された平均熱量として表される吸収線量(Gy: グレイ) であ る。通常ヒトや生物のリスク評価では、標的臓器や生物全体の平均 吸収線量が横軸としてとられるが、細胞レベルでみると単位飛程あ たりに付与されるエネルギー量( 線エネルギー付与:LET) が低い ものは、どの細胞も放射線が入射しているのに対し、高LET 放射 線の場合は入射した細胞数は少なくなり、同一の吸収線量でも放射 線が入射した細胞数は異なる。また、同じLET であっても、線量 率が異なれば、影響が異なると考えられている。そこで、本研究で は、2次元格子空間の細胞を仮定し、細胞集団での平均吸収線量が 一定の状況下において、細胞への変異の蓄積が照射頻度及び照射時 間にどのように依存するかをシミュレーションにより解析した。細 胞内の反応は、放射線により生成される活性酸素と、活性酸素によ るDNA 損傷、損傷に対する修復を仮定した。また、生成された活 性酸素は近隣細胞に拡散すると仮定した。細胞の死亡率及び突然変 異率は、細胞内の損傷割合に依存すると仮定した。細胞は近隣が空 き細胞の場合に分裂し、分裂時にある確率で損傷が固定し変異する と仮定した。変異の蓄積をエンドポイントとして見た場合、シミュ レーションから高線量では照射時間が長く、照射頻度が多いほど最 終変異細胞の数が多くなるのに対し、低線量では照射時間が短く、 照射頻度が少ないほど最終変異細胞の数が多くなることが示唆され た。, 日本放射線影響学会第56回大会}, title = {時空間的異質性を考慮した発がんモデル解析}, year = {2013} }