@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065160, author = {新田, 展大 and 柴田, さやか and 関田, 愛子 and 尾澤, 芳和 and 國領, 大介 and 佐賀, 恒夫 and 青木, 伊知男 and 柴田 さやか and 國領 大介 and 佐賀 恒夫 and 青木 伊知男}, month = {Sep}, note = {【目的】腫瘍組織における血管構築(微小循環)は、悪性度や治療抵抗性といった腫瘍の特性やドラッグデリバリーシステムにおける薬剤送達性などに関連する重要な因子であり、これを高い空間分解能で可視化する事は大きな意義を有する。今回、免疫不全マウスに、二種類のがん細胞株(マウス由来大腸がんColon26, ヒト由来悪性リンパ腫Raji)を皮下移植し、血中半減期の長いリポソーム型造影剤Gd-DOTA-デンドロン-リポソーム(GadolisomeTM:DSファーマバイオメディカル)、前臨床用高磁場MRIと高い信号雑音比を達成できる冷却コイルを用いて、等方性の50 µmの空間分解能で3D-MRAを撮像し、がん種による血管構築の違いを可視化出来るかどうかを検討した。 【方法】装置は7.0T-MRI装置(Bruker Biospin社製)、コイルは冷却コイル(CryoprobeTM, Bruker Biospin社製)を用いた。免疫不全マウス(BALB/c nu/nuまたはNOG)の臀部にがん細胞株(Colon26またはRaji)を皮下移植し、腫瘍径が約5mmに達した時点で、リポゾーム型造影剤を尾静脈より投与し、MRIを撮像した。撮像パルスシークエンスは3D GE法、条件設定はTR/TE=15/5.2 ms、ボクセルサイズを50×50×50 µm3とした。撮像終了後、マウスを安楽死させ腫瘍を摘出、固定して切片を作成、HE染色および血管(CD31)染色等を行いMR画像と比較した。画像解析にはParavision 5.1およびOsiriXを用いた。 【結果および結論】7.0T-MRIと高感度の冷却コイル、長い半減期のリポソーム型造影剤を用いることで、腫瘍内血管の状態が細動脈および細静脈のレベルまで観察可能であり、血管の分布は切片の染色結果と一致した。Colon26腫瘍では、その表層部(辺縁)に血管が集中し中心部は血管に乏しかったが、Raji腫瘍ではその中心部にまで多くの血管が観察され、腫瘍種による血管構築の差異を明確に可視化することができた。腫瘍内の血管分布(主に細動脈、細静脈)を知ることは、高分子薬剤の送達性の予測、治療評価、あるいは造影剤と治療薬を併せ持つtheranosticsプローブの評価・活用に利用出来ると考えられる。, 第41回日本磁気共鳴医学会大会}, title = {高磁場MRIとナノ粒子造影剤を用いたマイクロMR血管造影による腫瘍内血管構築の評価}, year = {2013} }