@misc{oai:repo.qst.go.jp:00065013, author = {塚本, 智史 and 原, 太一 and 山本, 篤 and 鬼頭, 靖司 and 南, 直治郎 and 佐藤, 健 and 小久保, 年章 and 塚本 智史 and 山本 篤 and 鬼頭 靖司 and 南 直治郎 and 小久保 年章}, month = {May}, note = {受精直後には卵成熟過程で蓄えられたmRNAやタンパク質などの母性由来の因子は急速に分解され、胚由来の因子へと置き換わることが知られている。この母性から胚性への移行は短期間のうちに起こることから、バルクな分解系の関与が考えられる。オートファジーは、リソソームを分解の場とする細胞質成分の大規模な分解経路である。オートファジーが起こると自身の細胞質を取り囲むように二重の膜からなるオートファゴソームが形成される。オートファゴソームで隔離された成分は最終的にリソソームと融合することで、リソソーム内の分解酵素によってひとまとめに分解される。これまでの研究から、受精直後には活発にオートファジーが誘導され、この時期のオートファジーは受精卵の発生に必須であることが明らかとなっている。本研究では、まず受精卵の発生過程におけるオートファジーの活性をモニターすることを目的とした。このためにオートファゴソームマーカーであるGFP-LC3タンパク質をコードするmRNAを体外受精後の1細胞へ顕微注入して、発現後の蛍光レベルを一定条件下で経時的に観察した。その結果、2細胞期まではGFP-LC3の蛍光レベルは高く維持されるが、4細胞期から8細胞期にかけて急速に分解することが分かった。この急速な分解は、酸性オルガネラのpH制御を阻害する液胞型プロトンATPase阻害剤であるバフィロマイシンで完全に抑制されることから、GFP-LC3の分解はオートファジーとリソソームの活性化に依存することが示唆された。次にこのモニター系を利用して、老齢卵でオートファジーの活性が変化するかどうかを調べた。その結果、一部の老齢卵では、GFP-LC3の分解が遅延することが明らかとなった。また、老化卵ではリソソーム膜の構成タンパク質であるLamp1とGFP-LC3の共局在率が高いことも分かった。以上のことから、老化によってオートファゴソームとリソソームとの融合が障害を受けるか、あるいはリソソームの酸性状態が破綻することで、本来は急速に分解されるべきGFP-LC3が残存する可能性が示唆される。今後は、開発したモニター系を使ってオートファジーの活性と胚発生能との関連性を解析する予定である。, 第60回日本実験動物学会総会}, title = {オートファゴソームマーカーGFP-LC3のマウス受精卵での急速な分解に関する研究}, year = {2013} }